四日に決勝が行われた東京パラリンピックの車いすテニス男子シングルスで、柏市出身の国枝慎吾選手(37)が金メダルを獲得した。前回のリオデジャネイロ大会では、ひじを痛めたまま出場し、シングルスで準々決勝敗退。コーチの岩見亮さん(43)とトレーナーの北嶋一紀さん(30)とともにけがを乗り越え、自国開催の大舞台で結果を残した。(鈴木みのり) リオ大会前に肘の手術をした国枝選手。大会後の二〇一六年十月ごろから、柏市内の整形外科に勤務する北嶋さんが国枝選手のトレーナーとなった。施術をして抱いた印象は「関節の動きが悪い」。国枝選手は関節の手当てを集中的に受け、痛みが和らぎ、手首の可動域が広がるのを感じたという。 一八年四月から、新しいコーチに就いたのが岩見さん。国枝選手と目指したのは痛みの出ないバックハンドのフォーム。国枝選手がさまざまな打ち方を試し、岩見さんが一球ごとにボールの伸びを評価した。「一九年