国立がん研究センターは16日、受動喫煙が肺の細胞の遺伝子を傷付け、がん化を促す仕組みを特定した。たばこの煙で肺に炎症が起き、遺伝子に変異を起こす特定のたんぱく質の働きが高まっていた。良性な腫瘍で作用して発がんリスクを高めるほか、治療薬への耐性など悪性化にも関与しているとみられる。他人のたばこの煙を吸い込む受動喫煙は肺がんの発症リスクを高める因子として知られるが、その詳細な仕組みはわかっていなか
東京大学の胡桃坂仁志教授らは、生物のDNAが放射線などで切断された後に修復される仕組みの一部を解明した。切断を検知するたんぱく質の働きを高性能な電子顕微鏡で撮影した。たんぱく質の異常が原因となるがん発症の解明につながる。DNAは放射線や化学物質で傷付く。DNAを作る2本の鎖が切れると「RAD51」というたんぱく質が集まって修復する。ただ、細胞内で高密度に折り畳まれたDNAをRAD51がどのよう
もし何億年も前の時代にタイムトラベルしたなら、地球はまるで映画『スター・ウォーズ』に出てくる惑星ホスのような姿をしていることだろう。凍りつくように寒く、陸地と海をほぼ隙間なく覆う果てしない氷の世界を、乾いた空気が吹き抜けていくのだ。「スノーボールアース」として知られるこうした全地球規模の凍結状態は、少なくとも2回、どちらも6億年以上前に発生している。世界が巨大な氷の球に変わってしまうなど、何か
国の量子科学技術研究開発機構は24日、次世代エネルギーとされる核融合発電に向けた初期的な実験に成功したと発表した。国内の実験施設「JT-60SA」でプラズマ(電離ガス)を確認し、「ファーストプラズマ」と呼ぶ最初の段階を達成した。核融合は太陽と同じ反応を地上で再現することから「地上の太陽」と呼ばれる。燃料の原子核同士が融合する際に発生する大きなエネルギーを熱として発電などに有効利用する。国内の
熊本大学の三浦恭子教授らは30年以上生きる長寿命のハダカデバネズミが老化しにくい仕組みの一端を解明した。加齢とともに増殖する老化細胞がハダカデバネズミの体内では消失していた。老化細胞は体内で炎症を起こし、がんの発症を誘引するなど寿命を縮める原因になっている。老化細胞を除去する機構を詳しく調べれば、抗加齢薬の実現に貢献しそうだ。ハダカデバネズミは同じ大きさのげっ歯類のマウスに比べて寿命が約10倍
名古屋大学などは子宮内膜症の発症を促す細菌を同定した。歯周病の原因となる細菌で多くの人が持っているものだった。子宮内膜症ではホルモン剤の内服による治療がされるものの、妊娠を希望する時期には使えない。研究成果は抗菌薬を使う新しい治療法につながると期待している。子宮内膜症は子宮内膜や似た組織が卵巣周辺など子宮外に存在して増えたり、大きくなったりする疾患だ。月経痛を伴い不妊の原因にもなる。生殖年齢に
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