地上波放映版を何となく見ていたが、けっこう重要な場面がカットされていたような。もともと合理的な脈絡がないファンタジーが、感覚的な脈絡も無くしてしまった感じだった。 あと、インスタントラーメンが美味そうに描写されていたのが、宮崎監督自身は食にこだわっていないことを想起させて楽しい。宮崎監督を単なるエコ爺と思っている人こそチェックすべし。 それはさておき、エントリタイトルで書いた話について。 あまりにも水滴が大きすぎ、粘性が高そうで、擬人化されていない場面でも「水」らしさが感じられない。絵本のような世界観を狙ったという制作意図もわかるが、どうにも好みに合わなかった。掌編作品『水グモもんもん』ならば、オノマトペまで視覚化されるような世界観だから、水が古典的な表現でも楽しんで見られたのだが。 そういえば、宮崎駿長編映画として前作にあたる『ハウルの動く城』の、クライマックスでソフィーが流す涙滴も大き