名古屋大学の荻朋男教授らは、二日酔いに関わる遺伝子が老化にも関与することを見つけた。アルコールを代謝する過程でできる有害物質「アルデヒド」の分解に関わる遺伝子で、働きが弱まるとDNAに傷が入りやすくなっていた。早期の老化を引き起こす早老症の治療法開発に役立つ可能性がある。アルコールに対する強さは複数の遺伝子の働きが左右する。なかでもアルコールが体の中で分解される過程で生じるアルデヒドは毒性があ
ギネスビ-ルをグラスに注いでいく渡村友昭・大阪大助教=大阪府吹田市で2021年7月1日午後2時48分、松本光樹撮影 黒ビールの定番「ギネスビール」は、グラスに注ぐとなぜ、波のような美しい泡の模様が現れるのか――。自身もギネスファンの流体力学者が、その謎の解明に挑んだ。さまざまな条件で400通りを試し、ギネスビールだけでも200本を空けた末にたどり着いた結論は、ギネスビールの泡の細かさと、グラスが満たす「ある条件」の絶妙な組み合わせだった。 謎の解明に取り組んだのは、大阪大の渡村友昭助教(33)=流体力学=らのグループ。ギネスビールは窒素ガスが封入されており、一般的な炭酸飲料と比べて泡の直径が約10分の1と小さい。また、他の炭酸飲料では泡はグラスの下から浮上するが、ギネスビールは上から下に移動するなど、特徴的な動きが知られていた。 グラスの絶妙な傾斜 渡村助教は模様発生の仕組みを解明するため
グラスに注がれるビール。メキシコ市で(2015年1月13日撮影、本文とは関係ありません)。(c)AFP/OMAR TORRES 【5月24日 AFP】中国北部の遺跡発掘現場から出土の遺物に付着していた残留物から、約5000年前に醸造されたビールの痕跡が見つかったとの研究結果が23日、発表された。このビールの製法には、アジア地域及び欧州地域の要素が含まれているという。 査読学術誌の米科学アカデミー紀要(PNAS)に掲載された研究論文は、この遺跡から見つかった証拠は、当時の人々が「高度なビール醸造技術」を習得していたことを示唆しているとした。遺跡は、同国でのビール醸造に関する最古の証拠を提供しているという。 陶器製のじょうごと広口つぼから採集された、黄色がかった残留物を調査した結果、キビ、オオムギ、ハトムギとして知られる硬い穀物、塊茎類などの原料を一緒に発酵させていたことが分かった。 研究論文
グラスに注がれるワイン。仏南部カオール(Cahors)で。(2012年10月10日撮影、資料写真)。(c)AFP/REMY GABALDA 【7月15日 AFP】 グラス1、2杯の酒はむしろ心臓によい──酒を飲む人が好んで引用するこの医学的見解だが、英医学誌ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル(British Medical Journal、BMJ)にこのほど発表された研究論文によると、この長く信じられてきた考え方には問題がある可能性がでてきた。 論文は、アルコールの摂取を少量でも控えることで、冠状動脈性心臓病のリスクを軽減させ、体重の減少や高血圧の抑制にもつながると説明している。 研究では、飲酒の習慣と健康についての研究論文50件が調べられた。対象とされたのは26万人以上の欧州系の人々。 研究者らが特に注目したのは、ADH1Bと呼ばれる遺伝子。これまでの研究では、この遺伝子の変異により
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