地震による土砂崩れで家が倒壊し、滝本舞樺さんら3人の捜索が続いていた現場で、部活で横笛を吹く滝本(まいか)さん(16)の写真が見つかり、兄天舞(てんま)さん(17)に渡された=北海道厚真町で2018年9月6日午後6時8分、和田大典撮影
【14日午後】世耕経産相「2割の節電目標は設定しない」 世耕経産相が14日午後、「一律2割の節電目標は設定しないことになった」と発表した。 揚水発電所2基が稼働し、40万キロワットの電力供給力が追加されたためだ。 さらに世耕経産相は、計画停電も当面実施する必要がなくなったことを明らかにした。 一方、老朽化した火力発電所がトラブルを起こして停止するリスクが残っていることから、経産省は引き続き、北海道全域で電気の使用量1割削減に向けた無理のない節電協力を求めている。 世耕経産相(14日) この記事の画像(21枚) 【13日午後4時過ぎ】安倍首相 激甚災害指定見込みと表明 安倍首相は、官邸で開かれた北海道の地震に関する関係閣僚会議で、「激甚災害に指定する見込みとなった」と表明した。 【13日正午】地震発生から1週間 各地で黙とう 41人が死亡した地震の発生から13日で1週間となった。 正午を知ら
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、温室効果ガス排出量を削減するポテンシャルが大きな新しい再生可能エネルギー源として期待される「超臨界地熱発電技術」について、実現可能性の調査に着手すると発表した。 これまでにNEDOは、深度5km程度に存在する約500℃の超臨界水を用いた地熱発電、超臨界地熱発電に関する先導研究を行ってきた。同研究を含む最近の研究成果から、一定の条件を満たす火山地帯の3~5kmの深部には、約500℃の超臨界水が存在すると推定される。超臨界地熱発電は、従来よりも高温高圧の地熱資源を活用する発電方式で、1発電所あたりの大出力化が期待される。 この「超臨界地熱発電技術」は、2016年4月の内閣府の総合科学技術・イノベーション会議において、革新技術のひとつとして「エネルギー・環境イノベーション戦略(NESTI2050)」の中で位置付けられている。このロードマップでは、
九州大学(九大)は4月8日、安全で効率的な二酸化炭素(CO2)地中貯留を可能にする技術を開発したと発表した。 同成果は、九州大学カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所 辻健准教授、蒋飛学術研究員、米国ノートルダム大学 Kenneth Christensen教授らの研究グループによるもので、3月11日付けのオランダの科学誌「Advances in Water Resources」オンライン版に掲載された。 発電所などのCO2大規模排出源においてCO2を分離・回収し地中に貯留するプロジェクト「CCS:Carbon dioxide Capture and Storage)」は、海外においてすでに何件か実施されており、国内では北海道の苫小牧市で4月より実施される予定となっている。このCCSというアプローチは、近未来的にCO2を削減できる技術として注目されている一方で、日本周辺にはCO2を圧入・
経済産業省資源エネルギー庁は22日、隠岐諸島周辺(鳥取県など)と新潟県上越沖の計3カ所で実施した調査により、海底の地中から次世代エネルギー資源「メタンハイドレート」を採取したと発表した。隠岐周辺での採取は初めて。今春から夏をめどに、専門家の評価を踏まえ商業利用が可能な量が埋蔵されているかどうかを判断する。 サンプル調査では、メタンハイドレートが存在する可能性がある地層に、深さ約50~100メートルのパイプを突き刺し、海底の埋蔵状況を調べた。隠岐周辺の1カ所、上越沖の2カ所で計約30のサンプルを採取した結果、海底面から10~90メートルの深さで、厚さ10センチ~数メートルの柱状や直径1センチ未満~数センチの粒状のメタンハイドレートが見つかった。 また音波探査により隠岐周辺▽上越沖▽秋田・山形沖▽日高沖▽北海道周辺沖-の海底で、メタンハイドレートが存在する可能性がある地層が新たに771カ所見つ
宇宙から地中の石油やレアアース(希土類)などの鉱物資源を探査できる高精度センサー「ハイパースペクトルセンサー」を実用化するため、政府は2018年度にも国際宇宙ステーション(ISS)で実証実験を始める。 将来は人工衛星に搭載して油田や鉱脈を調査し、資源権益の獲得につなげる。 地上にある物質は、地表に降り注ぐ太陽光を反射して可視光線や目に見えない赤外線などを出している。物質ごとに反射する光の波長や「反射率」には特徴があり、それらを解析することにより、まずは地上にどのような岩石が表れているかが把握できる。さらに、岩石の分布状況を分析すると、地中に埋まっている鉱物資源を推定できるという仕組みだ。 日米は1999年から共同開発したセンサーを人工衛星に搭載し、資源探査に活用している。しかし、精度が十分でなく、「見逃している鉱床がたくさんある」(経済産業省)という。耐用年数を10年以上過ぎ、部品の故障な
それはまるで、地球の表面にぱっくりと開いた口のように見えた。 先住民族ネネツ人の言葉で「世界の果て」を意味するロシア・西シベリアのヤマル地方。8日、高度100メートルを飛ぶヘリコプターから見下ろすと、地平線まで広がるツンドラの平原に、月面のクレーターのような巨大な穴が現れた。ロシアメディア以外では最初の現地取材だ。 輸送用ヘリの操縦士が2014年6月、初めて見つけた。最寄りの拠点となる街から約400キロ離れ、トナカイ遊牧民がわずかに行き交う北極圏にある。 地元政府の緊急要請でロシアの科学者が調査を始めた。穴は直径約37メートル、深さ約75メートルあった。その後、同様の穴の報告が相次ぎ、4個が確かめられている。 では、穴はどのようにして生まれたのか。隕石(いんせき)の衝突、不発弾の爆発、宇宙人の襲来――。出来た瞬間を見た者はおらず、さまざまな臆測がされた。 真冬には気温が零下40度まで下がる
経済産業省は、将来の国産の天然ガス資源として期待される「メタンハイドレート」が存在するとみられていた新潟県の上越沖と秋田・山形の沖合で、本格的な採掘調査を行った結果、メタンハイドレートを含む地質サンプルを初めて採取しました。 メタンハイドレートは、メタンガスと水が結晶になった氷状の物質で、経済産業省はメタンハイドレートがある可能性を示す地質構造が確認されていた新潟県の上越沖と秋田・山形の沖合の3か所で、ことしの6月下旬からおよそ3週間かけて、本格的な採掘調査を行いました。 調査は、海洋資源調査船「白嶺」を使って、海底をドリルでおよそ100メートルの深さまで掘って行われました。 その結果、3か所でいずれもメタンハイドレートを含む地質サンプルを採取することに成功したということで、海底の地層からは最大でおよそ1メートルの厚さでメタンハイドレートが存在していることが分かりました。 メタンハイドレー
自然環境を利用する再生可能エネルギーを発展させるためには、地域の特性に合わせた取り組みが何よりも重要だ。その点で大分県ほど成功している例はほかにない。阿蘇山に近い中西部の火山地帯で地熱発電所が数多く稼働する一方、周辺の森林地帯には小水力と木質バイオマスの発電設備が広がる(図1)。さらに東部の沿岸地域では太陽光発電設備の建設が活発に進んでいる。 地熱発電所が集まる九重町(ここのえまち)には、大規模から小規模まで6つの発電所がある。発電能力を合計すると150MW(メガワット)を超える。年間の発電量は10億kWhに達して、一般家庭で30万世帯分の電力を供給できる規模になる。大分県全体の世帯数は48万であり、約3分の2の家庭をカバーできる電力量に匹敵する。 今後も地熱発電の拡大は続いていく。九州電力グループが2015年3月の運転開始を目指して、5MWの地熱発電所の建設計画を推進中だ。年間の発電量は
経済産業省は29日、次世代エネルギー資源「メタンハイドレート」を日本海の新潟県上越沖の海底で確認したと発表した。上越沖と石川県能登半島西方沖で、存在が見込まれる有望な地形を225カ所発見し、今回、無人機を使って有望地点を撮影したところ、白いメタンハイドレートの一部がむき出しになっているのを確認した。来年度以降に埋蔵量を把握するための詳細調査を進める。 メタンハイドレートは天然ガスの主成分であるメタンが氷状となったもので、「燃える氷」と言われる。日本近海には国内の天然ガス消費量の100年分に相当する埋蔵量があるともされ、資源の少ない日本にとって貴重な国産エネルギー資源になる可能性がある。日本海のメタンハイドレートは、水深500メートル以上の海底の表面に一部が露出し、塊の状態で存在している。 経産省は今年3月、太平洋側の愛知県沖の水深約1千メートルの海底下約330メートルの地点からメタンハイド
パキスタン・グワダル沖のアラビア海で25日、地震で海底が隆起して出来た島の上を歩く報道関係者ら=ロイターパキスタン・グワダル沖のアラビア海で、地震で海底が隆起して生まれた島=25日、ロイターグワダルの地図 【イスラマバード=武石英史郎】パキスタン南西部で24日に起きた地震の直後、震源から約400キロ離れた港町グワダルの沖合に突然現れた小島が注目を集めている。地元テレビ「GEO」などによると、長さ200メートル、幅100メートル、高さ20メートルほど。「地震島」と命名された。 島には専門家や見物人がさっそく上陸した。地表からガスの泡が噴出していて、火を近づけると燃え上がったという。専門家は地元紙に、天然資源として注目されるメタンハイドレートが周辺の海底に埋蔵されており、地震の揺れで地下の圧力状態が変わって海底を押し上げたとの見方を示した。 約200キロ離れた沿岸部で別の島が見つかったと
メタンハイドレートが存在する可能性が高い海域 「燃える氷」と呼ばれる海底資源「メタンハイドレート」が日本海側にも広く存在する可能性のあることが、経済産業省の調査でわかった。新潟県上越沖と能登半島沖だけで、有望な地形が225カ所見つかった。来年度にはより詳しい掘削調査を始める。 経産省は27日までに調査結果をまとめた。太平洋側では3月、愛知県沖で世界で初めて試掘に成功。6月に日本海側の調査に乗り出していた。 手始めに上越沖で約8千平方キロメートル、能登西方沖で約6千平方キロメートルの海底地形を調べたところ、ガスが海底から噴き出しているような「ガスチムニー構造」と呼ばれる地形が多数見つかった。うち、上越沖では、実際のメタンハイドレートの有無について海底調査をさらに進めている。 続きを読む関連記事メタンハイドレート、日本海側も調査 きょうから、まず上越沖 経産省6/8「燃える氷」探索に本腰
日本近海で天然ガスや石油はとれるか 【鈴木友里子】経済産業省は15日、新潟県の佐渡島沖で、石油・天然ガスを掘り出すための調査(試掘)を始めたと発表した。国内最大級となる成田空港10個分の広さの海底に埋まっている可能性があるという。政府が石油や天然ガスの試掘に乗り出すのは10年ぶり。今後、国産エネルギーを開拓するため、海底に眠る資源の調査を本格化させる。 経産省が佐渡島沖の海底を調べたところ、石油や天然ガスがたまりやすい形の地層が100平方キロメートル以上に広がっていた。国内で最も石油が出ている勇払(ゆうふつ)油田(北海道)でも広さは約35平方キロメートルで、国内最大の石油・ガス田になる可能性があるという。 JX日鉱日石開発と独立行政法人の石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)が3カ月かけて試掘する。佐渡島の南西約30キロの沖合で水深1100メートルの海底を2700メートル掘り
オランダ北部ウスウルト(Usquert)で、自宅ガレージの壁にできたひび割れを見せるElze Schollemaさん(2013年3月12日撮影)。(c)AFP/MAUDE BRULARD 【4月3日 AFP】オランダ北部の遠隔地にある、欧州最大のガス田の真上に住む人々は、ガス採取の影響で頻発するようになった地震に対する怒りをあらわにしている。 オランダ最北端からわずか数キロメートル離れたミッデルストゥム(Middelstum)に住むヤン・ボス(Jan Bos)さんとマルタ(Martha Bos)さん夫妻の家畜小屋では、壁に開いた長さ1メートル、幅5センチメートルの割れ目から、凍り付くような隙間風が吹き、冷たい日の光が差し込んでいる。また夫婦が住む20世紀初頭に建てられた家屋には、およそ15か所のひび割れがあり、玄関の床の一部は約7センチ沈下している。 48歳のマルタさんは「ここには25年も
独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)は29日、渥美半島沖の遠州灘でメタンハイドレートの海洋産出試験の現場作業を開始したと発表した。2月には海洋で世界初となるメタンハイドレートからのガス生産実験を実施する予定。 産出試験に使う地球深部探査船「ちきゅう」が、寄港していた静岡市清水区の清水港から試験海域に到着。28日から、ガス生産実験に向けた準備作業に入った。 試験場所では2012年2~3月、産出用の井戸を事前に掘削した。今回は、海面下1300メートル前後の地層内にある固体のメタンハイドレートを分解し、メタンガスを取り出す作業を約2週間続ける。3月末までに一連の工程を終える。 ちきゅうは1月12日から清水港に停泊。試験用の資機材などを積み込み、27日に出港した。
独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)は13日、次世代エネルギー資源として有望なメタンハイドレートの埋まる海底からメタンガスを取り出す試験作業を始めた。 同日からチャーターした地球深部探査船「ちきゅう」が12日、静岡市の清水港に到着。近く試験場所の愛知県渥美半島沖に向かい、2月ごろに実際にガス産出を試みる。 メタンハイドレートの産出試験はこれまで陸上での事例はあるが、海洋では世界初。JOGMECに事業を委託した経済産業省は、将来的には商業化し、国内に安定供給したい考え。 ちきゅうは深海域で地底を深く掘削する設備を持つ。全長は新幹線約8両分に当たる210メートル、船底からの高さは30階建てのビルに相当する130メートル。清水港では試験機材を積み、天候などを見極めて出発する。
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