島根県を代表する水産資源「シジミ」の良否を自動で選別する装置を、松江工業高専(松江市)の亀谷均教授(計測工学)の研究室が開発した。近赤外光の照射を用い、殻のままで即座に正確な選り分けが可能。手作業による選別は重労働であることなどから、商品化への期待がかかる。 亀谷教授らは、波長の異なる近赤外光をシジミに照射することで、殻内部に身が詰まっているか、泥が入っているか、空洞なのか識別できるシステムを考案。これを基に、水揚げされたシジミをまとめて投入すれば、良・不良を自動で選別できる装置を完成させた。 さらに、1つ1つのシジミに光を当てる方法を工夫したり、発生するノイズを軽減したりして、速度や精度の向上を図った。現行機は1メートル×1・3メートル×70センチの小ぶりなサイズで、処理能力は1秒当たり3個、誤選別の比率は0・2〜2・8%と、亀谷教授は「一度の手作業と同等かそれ以上の性能」と評価する。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く