海上保安庁は23日、小笠原諸島の硫黄島から約1キロ沖合で発生した新島の噴火活動が再開したと発表した。無人航空機を使った観測で確認し、噴石や噴煙の高度は約200メートルに達したという。 海保によると、噴火活動が認められたのは、新島南端にある火砕丘で、周辺の海が茶色や黄緑色に変色していることも確認した。有人航空機による10日の観測では「噴火活動は停止状態にある」としていたが、今後再び活発化する恐れもある。 今回の調査で確認した新島の大きさは南北450メートル、東西200メートルで、前回よりも南北に約50メートル陸地部分が拡大した。 海保は引き続き航行警報を出して付近の船舶に注意を呼び掛けている。