日田市東有田の九州木材市場(田中昇吾社長)で26日、「春季優良材市」があり、臼杵市野津町の熊野神社にあったご神木が競りに出された。樹齢400年以上とみられる杉で、東北地方の銘木商などに、現在の平均単価の「数十倍」(市場関係者)の高値で競り落とされた。 ご神木は高さ約40メートルはあった巨木で、昨年の台風18号で倒れ伐採された。田中社長によると、同市場でも十数年に1度しか出回らないほどの銘木。関係者は「これほどの木は滅多にお目にかかれない。何百年も立っていた木は風格が違うね」と見入っていた。 競りでは、裁断された長さ4メートルの4本(直径96~140センチ)と1・8メートル1本(直径106センチ)の計5本が並べられ、威勢のいい掛け声とともに次々に競り落とされた。薄くスライスされ、天井板などに使われるという。田中社長は「今日の市は過去最高の取扱量。目玉があると活気が出ますね」と笑顔を見せた。
150年ぶり「春の峰」復活 鶴岡・出羽三山神社、豊作祈る神事 2018年01月06日 10:54 ほら貝を吹き鳴らし、蜂子神社へ向かう既修松聖ら=鶴岡市の羽黒山山頂 鶴岡市の出羽三山神社(宮野直生宮司)にある蜂子神社で5日、明治初期の神仏分離以降に途絶えていた羽黒修験道の修行「春の峰」が約150年ぶりに行われた。新春に豊作を祈る神事で、山伏の最高位である松聖(まつひじり)経験者の「既修松聖」らによって執り行われた。 春の峰は、2人の松聖の100日間にわたる修行「冬の峰」によって祈りが込められたもみの霊験を、神事で使う稲を育てる同神社の「開山田」で採れたもみに移す儀式。途絶えるまでは、羽黒山に28あった寺の中でも格式が高かった四つの寺の僧侶が行い、霊験を移したもみを厄よけの護符に入れ、檀家(だんか)に配った。護符は種もみと共に檀家の神棚で祭られ、春になると豊作を願って水田に立てていたという。
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