かつて秋田県仙北市の田沢湖にのみ生息し、絶滅したとみられながら2010年に約70年ぶりに山梨県・西湖で確認されたクニマスが10日、秋田県に帰郷した。 7月1日に開館する同市の研究学習施設「田沢湖クニマス未来館」に展示するため、トラックで約14時間半かけて輸送された。 “故郷入り”したのは、山梨県忍野村の同県水産技術センター忍野支所が人工 孵化 ( ふか ) させた10匹。体長15~25センチで、雄雌は外観からは分からないという。9日夕、水の入った袋に1匹ずつ入れられて同支所を出発。10日朝に秋田県北秋田市の施設に到着した。6月中旬をめどにクニマス未来館に移される。