国内外で人気の「初音ミク」などのバーチャル・シンガーによる3DCGライブと、バーチャル・シンガーをきっかけとした様々な創作活動の楽しさを体感できるイベント『初音ミク「マジカルミライ 2023」』が、1日から3日まで千葉市の幕張メッセで開かれた。「初音ミク」は2007年8月31日に発売された歌声合成ソフトウェアで、「16歳」という年齢で誕生した。今年8月31日に発売16周年を迎え、今回のマジカルミライでは16周年を意識した展示も多かった。記念の年を迎えた「初音ミク」や「マジカルミライ」への思いを、初音ミクの生みの親であるクリプトン・フューチャー・メディアの伊藤博之代表取締役に聞いた=東京本社デジタル編集部 小関新人撮影 2023年9月3日公開
伊藤 博之(クリプトン・フューチャー・メディア(株)代表取締役) クリプトン・フューチャー・メディア(株)(以下,当社)はインターネット元年と言われる1995年に設立した.インターネットが世の中を根本から変えると気付き,いても立ってもいられず起業したのだが,当時の北海道大学職員時代に世間より一足早くインターネットに触れることができたのが幸いだった.当時は趣味のDTMで音楽を自作していた.DTM(Desk Top Music)機材が公務員のサラリーでも買えるくらいには手軽になっていたので,DIYで音楽作品をつくり,デモテープを海外のインディーズレーベルに国際郵便で送ったりもしていた.海外のDTM仲間が手掛けたDTMソフトウェアの輸入販売業から起業したが,それに限らず,インターネットには音楽業界自体を変える可能性があり,自らそれにかかわってみたいと考えたことが起業に踏み切る主因だった. 当社が
「初音ミク」をはじめとするバーチャルシンガーの生みの親、クリプトン・フューチャー・メディア株式会社代表取締役の伊藤博之さんが、3月19日放送の『RADIO MIKU EX』に出演しました。 3週目となる今回のインタビューでは、コロナ禍におけるイベントについて、そして初音ミクたちバーチャルシンガーへのメッセージを清水藍が尋ねます。 3週目となる今回のインタビューは、コロナ禍でのイベント運営からスタートしました。 初音ミクのワールドツアー『MIKU EXPO』は大きな影響を受けてしまいました。 伊藤さん「もう2年経ちますよね。海外イベントは今でもことごとくダメで諦めざるを得ないというか。 ただ『MIKU EXPO』みたいな世界ツアーは2014年からスタートしてるんですけど、毎年必ず続けていたコンサートツアーなので途切れさせたくないんですよ」 幸い2020年は1月にヨーロッパツアーをギリギリ開催
冨田勲が初音ミクをソリストに迎えて制作した『イーハトーヴ交響曲』のアナログ盤が、3月31日(水)に発売された。 ◆『イーハトーヴ交響曲』アナログ盤 商品画像、動画 2012年11月に初演が行われた『イーハトーヴ交響曲』は、宮沢賢治の作品世界と冨田のインスピレーションによって生み出された全7楽章にわたる管弦楽作品だ。演奏には大編成のオーケストラに加え、児童合唱グループを含む合唱隊と、ソリストの初音ミクも加わり、独自の世界観を描き出している。 本作での初音ミクの歌声には、トリガーを使ってリアルタイムに音声を出力し、指揮者にあわせて歌わせるというオリジナルシステムが採用されていた。また、上演時にスクリーンへ投影された初音ミクの映像にも、リアルタイムでの同期システムが用いられている。 今回は『イーハトーヴ交響曲』のアナログ盤発売に際し、同曲の立役者のひとりでもあるクリプトン・フューチャー・メディア
クリプトン・フューチャー・メディア株式会社 初音ミクを生んだ札幌ベンチャー業界の雄。時代の「雪かき」で、道を切り拓く。時代の「雪かき」で、道を切り拓く。 COMPANY クリプトン・フューチャー・メディア株式会社 北海道で最初のインターネット関連会社として1995年に創立。音の商社としてサウンド素材の輸入販売事業の他、ヤマハ(株)の音声合成技術「VOCALOID」に対応したソフトウェア「初音ミク」が世界中で大ヒット。クリエイターのためのソフトや製品を開発する自社を「メタクリエイター」と呼び、現在は北海道のクリエイターシーンを盛り上げるイベントや事業を展開。 ※VOCALOID (ボーカロイド) はヤマハ株式会社の登録商標です。 北海道大学に勤務の後、1995年7月札幌市内にてクリプトン・フューチャー・メディア株式会社を設立。世界各国に100数社の提携先を持ち、3000万件以上のサウンドコン
「雪かきみたいなものだよね」 「初音ミク」発売から1年半あまり。誰も足を踏み入れたことがない雪原で雪をかき、人が通れる道を模索してきたと、開発元クリプトン・フューチャー・メディアの伊藤博之社長は話す。 07年夏。歌声合成ソフトとしてデビューした初音ミクは、これまでにない流れを経て人気キャラになった。企業がヒットを仕掛けたのではなく、個人だけで盛りあがったわけでもない。無数の個人と企業が、それぞれのイメージでミクを歌わせ、描き、創り、イメージを共有し、ふくらませていった。 最初に動いたのは個人だった。初音ミクで作った楽曲が「ニコニコ動画」に投稿され、イラストを描く人、動画を作る人、3Dモデルを作る人――あらゆる個人が創作物を発表。それを見た人がさらに盛り上げた。 同社もこの動きに応え、ミクのキャラクターを非商用なら自由に利用・2次創作できるようガイドラインを出し、投稿サイト「ピアプロ」を開設
クリプトン・フューチャー・メディア株式会社(本社:北海道札幌市)の代表取締役 伊藤博之は、2018年6月1日に開催された平成30年度「電波の日・情報通信月間」記念式典において、『「情報通信月間」北海道総合通信局長表彰』を受賞いたしました。 情報通信月間は、情報通信の普及・振興を図ることを目的に、電気通信市場の自由化が行われた1985年に設けられました。期間中は全国各地で情報通信に関する様々な行事を実施され、本年度は5月15日から6月15日までが情報通信月間となっております。 この度の受賞は、伊藤が国際コンベンション「No Maps」の実行委員長として、多様なコンテンツをテーマとした数多くのイベント開催し、クリエイターの育成やベンチャー支援をはじめ、IoTによる新たな産業の創出など、北海道におけるICT利活用の普及発展に寄与したことが高く評価されました。 <平成30年度「電波の日・情報通信月
教育活動 CoSTEPが養成する人材、それは科学技術コミュニケーターです。科学技術コミュニケーターは、科学技術の専門家と一般市民との間で、科学技術をめぐる社会的諸課題について双方向的なコミュニケーションを確立し、国民各層に科学技術の社会的重要さ、それを学ぶことの意義や楽しさを効果的に伝達する役割を果たせる人です。今日、こうした橋渡しを担う人材が、大学や研究機関のみならず、社会のあらゆる場面で必要とされています。そこでCoSTEPでは、広く社会人に開かれた人材養成プログラムを展開します。 科学技術コミュニケーター養成プログラム 学部・大学院・連携教育・オンライン教育 研究活動 CoSTEPでは、科学技術コミュニケーションの課題や現状の分析、新しい手法の開発、科学技術コミュニケーションの効果など、科学技術コミュニケーションをめぐる研究を行い、また研究を共有する場を提供しています。多様な背景を持
「初音ミクの10年」をテーマにさまざまな切り口で対談やインタビュー記事を掲載してきた本企画。最後の企画となる本稿では、初音ミクをはじめとしたVocaloidを開発、発売したクリプトン・フューチャー・メディア株式会社の伊藤博之氏に初音ミクのこれからについて語ってもらった。 取材・構成 / 倉嶌孝彦 “ミクらしさ”が失われないために 初音ミク発売から10年を迎えて、いろんな方に「初音ミクのこれからはどうなりますか?」「今後の展望は?」みたいなことを聞かれるのですが、僕からすると初音ミクで実現したい具体的なことって、実はそれほどないんです。と言うのも、初音ミクを取り巻くいろいろな出来事って、ユーザーさんが主体となって実現してきたものがすごく多いので。クリプトンは「初音ミク」というソフトウェアを開発したわけですが、決して僕らが作品を作るわけではないんです。あくまで作品を作り上げるのはユーザーの皆さ
「10年て、考えてみると長いですよね。ひとつの流行り廃りがガラリと変わるほどの時間というか」。そう懐かしむように笑い、語り始めたのはバーチャル・シンガー「初音ミク」の開発を手掛けた“生みの親”、クリプトン・フューチャー・メディアの伊藤博之社長(52)。 初音ミクのプロフィール&ビジュアル きょう8月31日、初音ミクは2007年の発売からちょうど10年を迎えた。午前0時の段階ですでに膨大な量の10周年お祝いコメントやイラストがSNSを駆け巡り、その様は圧巻の一言。音楽制作ソフト「VOCALOID(ボカロ)」として世に出た初音ミクの10年はおそらく、そんな無数のネットユーザーが“彼女”に「歌い人」としての人格を授けようと向き合ってきた時間だ。その日々をともに駆け抜けた伊藤氏に、改めて今の心境を語ってもらった。 ■ネットに見出されたボカロの“価値” まず確認しておきたいのは、初音ミクの登場した0
「初音ミク」を創出したクリプトン・フューチャー・メディアの代表取締役である伊藤博之らが中心となって企画された『No Maps』が、この秋、北海道は札幌市を舞台に開催される。 「映画」「音楽」「インタラクティブ」を3つの柱に、国内外のクリエイティブ産業を横断する、札幌独自の大規模コンベンションとして企画された『No Maps』。ライブや映画の上映会はもちろん、ワークショップやセミナー、その他連携イベントも含めると、70以上の催し物が同時開催される。『No Maps』実行委員会の委員長を務める伊藤博之に、開催に至った理由、そしてこのイベントが目指すものについて訊いた。 技術分野と、音楽や映像を掛け算することによって、新しい文化を育んでいけると思っています。 ―まず、札幌で『No Maps』を開催するに至った経緯を教えてください。 伊藤:そもそもの話をすると、今年11年目になる『札幌国際短編映画
歌声合成ソフトウエアとして2007年8月に登場した『初音ミク』は、バーチャルシンガーとしてのコンサートを今年、日本ツアーとして5都市、北米ツアーとして3ケ国10都市で開催しております。歌声合成とかバーチャルと言うとなんとなく無機質な印象を受けるでしょうが、初音ミクの活動の背後には何十万人というアマチュアクリエイターの初音ミクを通じた創作活動があります。当社は初音ミクを世に出した者として、クリエイターの創作活動こそが初音ミクの生命線であり、そのためクリエイターの自由闊達な創作活動を支えるための様々な取り組みを行って参りました。本講演では、そうした当社の取り組みをお話しするとともに、協創活動を通じた未来社会を展望したいと思います。 【略歴】 クリプトン・フューチャー・メディア株式会社 代表取締役 http://www.crypton.co.jp/ 北海道大学に勤務の後、1995年7月札幌市内に
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