カタルーニャ州の州都バルセロナから車で約50分。モンセラット・ロッジ中高等学校では、中学2年の生徒を対象に選択科目として日本語の授業を始めた。「日本式」に生徒が起立した後、一礼し、着席することから授業が始まる。 生徒らは「こんにちは」「ありがとう」など簡単なあいさつから学んだ。授業があるのは木、金曜日の週2回。今年3月1日はテストの日で、平仮名を駆使しながら熱心に問題を解いていた。 「難しいけど楽しい!」「欧州の言葉と違うので興味を持った」「寺や和食など日本文化に関心がある」。口々に日本語を選択した理由を語ってくれた。 学校では外国語として英語が必修。そのほかフランス語を選択科目として受講できるが、昨年9月から新たに中学2年の選択科目に日本語が加わった。選んだのは学年全体の半分に当たる60人。フランス語の20人の3倍もの数だ。 「最初はどうなるかと思ったが60人も選択して驚いた。日本の文化