フィギュアスケート女子で2016年世界ジュニア選手権優勝の本田真凜(22=JAL)が11日、シニア転向後の葛藤と財産を振り返った。都内での引退会見後には日刊スポーツの単独取材に応じ、シニア1季目だった2017~18年の平昌五輪(ピョンチャン・オリンピック)シーズン以降の胸中を語った。 今後はプロスケーターとしてアイスショーなどに出演。「大好きなまま」というスケートに携わる道を進む。 ◇ ◇ ◇ 全身を白のスーツでまとめ、会見場を去る本田が両手を胸に当てた。最後まで涙はなかった。 「これまでの人生は、どんな時を振り返っても、全ての思い出にスケートがあります」 2023年12月、9年連続でエントリーした国内最高峰の全日本選手権。現役最後の演技を終えると、浅田真央さんからメッセージが届いた。 「小さい時から逃げず、最後まで頑張ってこられたのは、偉いことなんだよ」 2歳でスケートを始め、自
宇野昌磨、取材で発した“判定疑問符発言”の全容 敬意は忘れず「優真君の演技に水を差したくない」 2023.11.26 著者 : THE ANSWER編集部・宮内 宏哉 Twitter Facebook B!Bookmark フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第6戦・NHK杯は25日、男子フリーが行われ、宇野昌磨(トヨタ自動車)は186.35点を記録。合計286.55点で2位となった。試合後、宇野は採点について言及。4本の4回転ジャンプがいずれも回転不足と判定されたことに対する胸の内を明かし、「試合に出る意味を揺るがされるような試合になった」と進退にも踏み込むような発言をしたことが話題になったが、取材中は終始、優勝した鍵山優真(オリエンタルバイオ)への敬意を念頭に置き、言葉を選びながら発言していた。囲み取材での主なやりとりを忠実に掲載する。(取材・文=THE ANSWER編集部・
日本スケート連盟は22日、フィギュアスケートの全日本選手権(22日開幕、大阪・東和薬品ラクタブドーム)に出場予定だったペアの三浦璃来(21)、木原龍一(30)組(木下グループ)の欠場を発表した。 練習拠点であるカナダ・トロント、経由地だったバンクーバー発のフライトの大幅な遅延、ロストバゲージが理由。愛称「りくりゅう」の2人は、12月のグランプリ(GP)ファイナル(イタリア・トリノ)で初優勝を飾った。3年ぶりの全日本選手権に向けて準備をしてきたが、思わぬアクシデントに見舞われた。 この日、パーカ姿の2人は試合会場で取材に応じた。本来であれば20日に帰国する予定だったが、帰国は22日午前0時ごろ、大阪入りは朝にずれこんだ。三浦は衣装、木原は靴と衣装が届かない荷物に含まれており、木原は「マッサージの機械だけしかない」と苦笑い。仮に靴が届いたとしても練習ができていないためリフト時の危険性もあり「皆
昨年6月に現役引退を発表したフィギュアスケーターの本郷理華さん。平昌五輪の出場権を逃し、2019年4月から1年5カ月の休養を経て、最後のシーズンに輝きを取り戻した。 休養中にはジュエリーショップで働いていたことも話題に。引退発表から1年が経つ今、知られざる“空白の1年半”を振り返るとともに、コーチや振付家として活躍する現在を語った(全3回の3回目/#1、#2から続く)。 五輪の夢破れて「このままスケート続けたって意味ないよ」 ――中編では、平昌五輪の選考を振り返っていただきました。代表切符には届かず、19年8月に休養を発表しましたが、この間にはどんな思いがあったのでしょうか? 本郷理華さん(以降、本郷) 五輪出場という夢を叶えられなかった反省を生かして、また4年計画で頑張ろうとも思っていたんです。でも、左足がまた痛みだして、色々と上手くいかなくて、リンクに行くのが辛くなったんですよね。 全
19日にプロ転向を表明したフィギュアスケート男子の冬季オリンピック(五輪)2連覇王者、羽生結弦さん(27)が21日、日本スケート連盟の22年度「特別強化選手」から外れた。 連盟によると、加盟団体であるANAから「選手の登録取り消し願い」が提出され、受理された。 連盟ホームページには、羽生さんからの感謝のメッセージも掲載された。 「応援してくださった皆さまへ」 「今まで大変お世話になりました」 「これまで、皆さまに大切にしていただいたおかげで、こうして競技生活をしっかりと送ることができました。僕は10歳から海外の競技会に出場してまいりましたが、様々なところに行けたおかげで、人生が豊かになりましたし、競技活動をとおして色々と勉強してこられたと思っております」 「今まで競技生活を支えてくださった皆さまには、本当に、感謝してもしきれません。まだ終わりではないですが、まずは一区切りとして、これまでた
フィギュアスケートでオリンピック2連覇を達成した羽生結弦選手が、都内で記者会見を開き、今後、競技会には出場せずプロに転向する考えを明らかにしました。 27歳の羽生選手はソチ、ピョンチャンの2つのオリンピックの男子シングルで金メダルを獲得し、2018年には国民栄誉賞を受賞しています。3連覇をねらったことし2月の北京オリンピックは4位に終わり、その後、現役を続けるかどうかについては明らかにしていませんでした。 フィギュアスケートでオリンピック2連覇を達成した羽生結弦選手が、都内で記者会見を開きました。 国内外のメディア 20台超のテレビカメラ 羽生選手が記者会見を行う会場は、新型コロナウイルスの感染防止対策として取材者の人数などが制限されたにもかかわらず、国内外のメディアから20台を超えるテレビカメラが入りました。開始前から多くの記者が集まり注目度の高さが伺えました。
北京五輪フィギュアスケート男子シングルで金メダルを獲得したネイサン・チェン(22・米国)。世界選手権3連覇の実績を引っさげて北京入りしたが、待っていたのは思わぬ逆風だった。 父が広西チワン族自治区、母が北京出身と中国にルーツを持つため、応援されているのかと思いきや、SNSでは両親が米国に帰化した「裏切り者」として批判の的に。中国人記者からは試合前に何度も「中国系アメリカ人として」というフレーズの質問をされたが、常に笑顔で「父と母が出逢ったのは北京で、親戚もいっぱいいます。リンクも最高だし、中国に来られて嬉しいです」と答えていた。 2位鍵山優真に20点以上の差をつけて金メダルを獲得したネイサン・チェン ©共同通信社 中国のSNS「微博」でファンサイトのフォロワーは、羽生結弦が200万人を超えているのに対し、チェンは約9000人。それを踏まえてこんな意地悪な質問も。 「あなたは一番人気の選手で
北京冬季五輪、フィギュアスケート女子シングル・ショートプログラム(SP)。演技に臨むロシア五輪委員会(ROC)のカミラ・ワリエワ(2022年2月15日撮影)。(c)Kirill KUDRYAVTSEV / AFP 【2月17日 AFP】フィギュアスケート女子のカミラ・ワリエワ(Kamila Valieva、ロシア五輪委員会<ROC>)は、氷上では15歳らしからぬ落ち着きと大人っぽさを見せるが、北京冬季五輪のドーピング問題では10代の危うさも露呈した。女子フィギュア界では今、年齢制限や若いアスリートが十分に守られているかどうかについての議論が再燃している。 女子フィギュアスケートは以前から選手が若い傾向にあり、直近の五輪7大会で10代選手が6個の金メダルを獲得している。 今大会も例外ではなく、女子シングルは15歳のワリエワに加え、17歳のアレクサンドラ・トゥルソワ(Alexandra Tru
北京冬季五輪、フィギュアスケート女子シングル・フリースケーティング(FS)。演技を終え、コーチのエテリ・トゥトベリーゼ氏(右)に出迎えられるロシア五輪委員会(ROC)のカミラ・ワリエワ(2022年2月17日撮影)。(c)Kirill KUDRYAVTSEV / AFP 【2月18日 AFP】北京冬季五輪のフィギュアスケート女子シングルに出場したロシア五輪委員会(ROC)のカミラ・ワリエワ(Kamila Valieva、15)は、17日のフリースケーティング(FS)でミスを連発し金メダルを逃したが、厳しい指導で知られるコーチのエテリ・トゥトベリーゼ(Eteri Tutberidze)氏(47)は同情する様子をほとんど見せなかった。 ワリエワは、禁止薬物陽性となったにもかかわらず、スポーツ仲裁裁判所(CAS)に出場を許可されたことで、世界中の注目を集めた。また、15歳という若さから、周囲の人々
スポーツ仲裁裁判所(CAS)は14日、北京オリンピック(五輪)フィギュアスケート女子ROC(ロシア・オリンピック委員会)代表のカミラ・ワリエワ(15)が、昨年末のドーピング検査で陽性反応を示していた問題に関し、継続して五輪の個人戦に出場できると決定し、発表した。 翌15日のショートプログラム(SP)から出場できる。 CASのリーブ事務局長はビデオメッセージで裁定理由について「まずこのアスリートは16歳未満であり、まだ規定の下では要保護の人物。また昨年12月に行われた検査で、アスリートを出場禁止にすると言うことは、この選手に対して、害をもたらすと判断した」と説明した。 さらに、昨年12月の検査結果の通知が遅れたことに「このアスリートの責任ではないし、通知の遅れは非常に残念。アスリートに影響を与え、そしてこの冬季大会の組織者にも影響を与える。検査手続きが1週間、もしくは10日間で通知を行えるよ
フィギュアスケート男子の北京オリンピック(五輪)日本代表、宇野昌磨(24=トヨタ自動車)のコーチを務めるステファン・ランビエル氏(36)が3日、自身のインスタグラムを更新し、出国前の新型コロナウイルス検査で陽性反応が出たと報告した。 自国のスイスから中国へ向かう前、大会参加者に課されている事前検査を先月28日に受けたところ罹患(りかん)が判明。最新の検査では陰性だったといい「あと数日、自主隔離してから北京へ向かいたい」と投稿した。無症状で「ワクチンのブースター接種も済ませていた」とした上で、スイスの規則にのっとって待機しているという。 ランビエル氏は06年トリノ五輪の銀メダリスト。20年から指導する宇野、ラトビアのデニス・バシリエフスにも言及し「2人は検査をクリアして選手村に入った。彼らが経験する五輪の最初の時間に寄り添えないことは悲しいけれど、みんなに対する安全が確認でき次第、可能な限り
その歩みは苦難の連続でした。それでも彼は前を向き、決して挑戦することをやめようとはしません。 フィギュアスケート男子シングルの羽生結弦選手。19歳でオリンピックの頂点に立った彼は、4年後にその王座を守りました。そして27歳で迎える北京の舞台。3連覇という偉業を成し遂げるだけでなく、前人未踏の大技「4回転半ジャンプ(=クアッドアクセル)」の完成も目指しています。 「3連覇という権利を有しているのは僕しかいない。もちろん夢に描いていたものではなかったかもしれないが、この夢の続きをしっかり描いて、前回やその前とは違った強さでオリンピックに臨みたい」 羽生選手のこれまでの歩みを振り返ります。
女優業とフィギュアスケーターを両立する本田望結(17=青森)は、34・34点でSP32人中29位。25日の決勝(フリー)進出とはならなかった。 黒を基調とした衣装で、11番手で登場。ジャンプは全て着氷させたが、GOE(出来栄え点)が複数回マイナスを記録するなど、得点は伸び悩んだ。 インタビュースペースに現れた本田は、落ち着いた表情。「変な緊張感もなく」コンディションは上々だったといい、「いい意味でも悪い意味でも練習通りだった。スピンやステップはしっかり(実力を)出せた。ジャンプはミスがあったが練習からあったものなので…」と淡々と振り返った。 決勝進出はならなかったが「ピークだった3年前に比べると全体的に劣っている。明日からの課題にしたい」と前を向いた。また、コロナ禍での開催に「できることは当たり前のことじゃない。スケートをできる喜びを忘れずに頑張りたい」と、関係者への感謝も忘れなかった。
1994年に、日本人として史上2人目の世界チャンピオンになった佐藤有香氏。現在はコーチとして、米国デトロイトを拠点に活躍している。全米選手権にコーチとして来ていた彼女に、現在の女子について、フィギュア全般について語ってもらった。 「このスポーツの進化のスピードがあまりにも速くて、自分自身追い付いていけていないという感じです。女子の選手たちが4回転や3アクセルを日常的に練習するようになった。本当にすごい時代になったと感心しています」 佐藤氏が世界タイトルを手にしてから、28年。その変化を振り返り、まずそう口火を切った。 ロシア女子がとびぬけている理由 ここ数年で急激にジャンプ技術が進化したが、女子ではロシアが他を圧しているのが現状だ。その理由は何なのだろうか。そう聞くと、佐藤氏は「日常の練習を見ずには何とも言えませんけれど……」と前置きをして、こう語り始めた。 「旧ソビエトの時代に選手だった
帰国後待機期間も練習可能、政府措置に日本スケート連盟「大変感謝している」
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