現代日本において「法学」というと、「文系の最右翼」であり、一方、天文学というと「理系の最右翼(というか、現実社会から最も遠いところにある学問)」であって、その両者が交わることはありえない、とお考えの方が多いのではないかと思います。 ところが、少なくとも昔はそうではなかったんですねー、これが。 ハッブル(Edwin Powell Hubble、1889 – 1953年)は、ご案内の通り、銀河系の外にも銀河が存在することや、宇宙が膨張していて星からの光が赤方偏移していることを発見した、現代の宇宙論の基礎を築いた人物として有名ですが、 彼の経歴を見ると、シカゴ大学で(一応)数学と天文学を専攻していましたが、どちらかというとヘビー級のボクサーとして活躍する方に熱心だったようで、卒業後3年間、イギリスのオックスフォードで法学を学んで、卒業後は法律事務所に勤めていた、とのこと。 天文学に戻ってくるのは