印刷 浄土宗の宗祖・法然の800回忌法要に合わせて作られた演歌の歌詞の一部が、天台宗(総本山・延暦寺、大津市)の中傷につながるとして、書き換えられていたことがわかった。浄土宗(総本山・知恩院、京都市東山区)は天台宗に文書で謝罪した。 この歌は、法然の生涯をつづった「月の黒谷」。浄土宗の信徒で作曲家の船村徹さんが制作を呼びかけ、新本創子(にいもと・そうこ)さんが作詞、鳥羽一郎さんが歌っている。日本クラウンから10月5日に発売された。 浄土宗によると、歌詞の一部は、法然が比叡山で修行した後、京都へ向かった平安末期の様子を「比叡山(やま)は崩れて 天は堕(お)ちても」と表現。発売後、宗派内部から「天台宗の中傷になりかねない」と指摘があり、浄土宗側が11月になって天台宗に「不快感を与えた」と謝罪。天台宗が抗議し、歌詞は「山は崩れて」に変更された。 浄土宗の桑山宏道・総長公室課長は「浄土宗が