出張がちで部屋に花が少なくなり、さみしいなあと思っていたら、年下の友人が自分の畑で栽培した薔薇を届けてくれた。昨日は朝からとても天気がよくて、わくわくしながら待っていると、千葉からたくさんの薔薇の花をもってやって来た友人は、さっそく部屋中に薔薇の花を飾ってくれた。年に一回、この時期にしか咲かないオールドローズの香りはすばらしい。花の種類ごとに香りが違う。その香りを楽しみながら、一りん一りん、二人で花を飾った。一時間もすると部屋のなかは見違えるように明るくなって、そしてなんともいえないあたたかいやさいい薔薇の香りが部屋ちゅうにたちこめて、とても幸せな気持ちになった。 こういうおだやかな、花にかこまれた一日が5月の終りにあることの幸せ。今月もとてもよい月だったなあと思える。生きているというのは、すてきなことだ。