米マサチューセッツ州レノックスのタングルウッドは米国で音楽の「心のふるさと」と呼ばれてきた。その理由は、バークシャーマウンテンのふもとにある210エーカー(約85万平方メートル)の敷地を歩けば容易にわかる。 ボストン交響楽団(BSO)のマーク・ボルピ楽団長は「バーンスタインの心はここにある」と語る。音楽祭が開催される夏、タングルウッドはBSOの家となる。 指揮者バーンスタインの心は特に14日夜に感じられただろう。タングルウッド音楽祭が、75周年記念のガラとコンサートで幕を開けたのだ。この日、タングルウッドのステージにはオールスターが集結した。シンガーソングライターのジェームズ・テイラー氏、チェロ奏者のヨーヨー・マ氏、バイオリニストのアン・ソフィー・マター氏それにピアニストのピーター・サーキン氏などはそれぞれステージで演奏した。同音楽祭は75周年記念となる今年、100万ドル(約8000万