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水村美苗さんの話題作『日本語が亡びるとき-英語の世紀の中で』を鹿児島への機内で読了。 まことに肺腑を抉られるような慨世の書である。 『街場の教育論』で論じた日本語教育についての考えと通じるところもあり、また今書いている『日本辺境論』の骨格である、日本はユーラシア大陸の辺境という地政学的に特権的な状況ゆえに「政治的・文化的鎖国」を享受しえた(これは慶賀すべきことである)という考え方にも深いところでは通じているように思う。 とりわけ、「あらまあ」と感動したのは、「アメリカの植民地になった日本」についての考察である。 明治維新のときに欧米帝国主義国家がクリミア戦争や南北戦争や普仏戦争で疲弊していなければ日本は欧米の植民地になっていただろうということを言うひとは少なくないが、「植民地になって150年後の日本」についてまで SF 的想像をめぐらせた人は水村さんをもって嚆矢とするのではないか。 「たと
→紀伊國屋書店で購入 「翻訳を切り口に国語の成立をたどる」 東京育ちで、両親も、その親も東京の人で田舎というものを持ったことのない私には、方言で育った人が標準語をしゃべるときの違和感は実感としてわからない。でも英語を話しているときは、それに似たものを思いっきり味わう。 英語は何事もはっきり言い切ることを求める言語で、曖昧さをゆるさない。そう思わない部分が少しあったとしても、「そう思います」と答えることで相手とのコミュニケーションがころがっていく。言い切った直後は日本語で思い惑っていた自分を裏切ったような後ろめたさを感じるが、何度かそういう場面を繰り返すうちに、英語で話している人格が調子づいてきて、しれっと言い切れるようになる。ある言語を使うことは、その言葉がもっている論理や感情や感覚に入っていくことなのだ。 ビジネスが目的なら、割り切れる言葉で言うほうが商談がスムーズになるだろう。学問の世
来年も作りたい!ふきのとう料理を満喫した 2024年春の記録 春は自炊が楽しい季節 1年の中で最も自炊が楽しい季節は春だと思う。スーパーの棚にやわらかな色合いの野菜が並ぶと自然とこころが弾む。 中でもときめくのは山菜だ。早いと2月下旬ごろから並び始めるそれは、タラの芽、ふきのとうと続き、桜の頃にはうるい、ウド、こ…
日本語亡ぼさぬために近代文学読み継ごう 水村美苗さん、新刊で訴え2008年11月25日11時43分 印刷 ソーシャルブックマーク 「近代以降、日本語が達成した高みを保っていかなければ」と水村美苗さん 世界で流通する英語が唯一の「普遍語」として君臨する一方、他の言語は亡(ほろ)びつつある。そんな刺激的なテーマで作家、水村美苗さんが評論『日本語が亡びるとき――英語の世紀の中で』(筑摩書房)を刊行した。「愛する日本語」を亡ぼしてはいけないという逆説でもある。 作家が小説を書くとき、どの言語を選ぶかは自明だ。「自分たちの言葉」で書く。しかし、12歳から20年を米国で暮らした水村さんには、その出発点から逡巡(しゅんじゅん)と後悔があった。『続明暗』を書くまでを描いた『私小説』(95年刊行)のなかで主人公「美苗」は、「英語で書くということは、世界中の言語に翻訳されるということであり、それ以前に、そのま
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日本語が亡びるとき―英語の世紀の中で [著]水村美苗[掲載]2008年11月16日[評者]鴻巣友季子(翻訳家)■〈読まれる言葉の連鎖〉への参加 本書の題名と、「優れた英語話者の教育が日本の急務」といった提言だけで、様々な議論が巻き起こりそうだ。だが、これは「国民総バイリンガル化」を奨(すす)める書では全くないし、いわんや「英語至上主義」とは最終的に方向性を百八十度異にする。著者が守り、鍛えあげていこうとするのは、無限の可能性を秘めた日本語ひいては日本の文学だ。その背後には、世界に6千はある各言語のかけがえのなさへの重い認識がある。 著者は言語を〈現地語〉〈国語〉〈普遍語(ラテン語、漢語など聖典の言葉)〉の3層に分けて考える。今、各〈普遍語〉をも覆うように広がっている新しい普遍語が英語だ。米国の政治・経済的勝利に加え、インターネットが英語の地位を決定づけたと著者は考える。 本書はまず、各〈国
◇『日本語が亡びるとき--英語の世紀の中で』 (筑摩書房・1890円) ◇世界の言語状況、明快に解き明かす 一見して挑発的なタイトルだが、それを裏付けるだけの論旨を盛った、奥行きのある、説得力に富んだ本である。筋の通った展開が知的興奮を誘う。 巻頭は、アメリカ合衆国アイオワ州に各国の作家が集まって開かれた創作プログラムの体験談。これが今の世界の言語状況の見取り図になっている。何語で書くかを選ばなければならない作家が多いのだ。 日本文学の場合、作家たちには日本語で書くことを選ぶという意識はない。日本には豊かな近代文学の伝統があり、充分な数の読者がおり、大きなマーケットがある。それが幸運な偶然によって成立したことを、水村は本書の四章「日本語という〈国語〉の誕生」と五章「日本近代文学の奇跡」で立証する。 まず、日本は中国という大きな文明の近くにあって、しかも近すぎなかった。漢字を用いながら仮名を
2008年11月10日19:00 カテゴリBlogosphere エリートは日本(語)を救うか? ちがうよ、梅田さん。 Twitter / Mochio Umeda: はてな取締役であるという立場を離れて言う。はてぶのコ ... はてな取締役であるという立場を離れて言う。はてぶのコメントには、バカなものが本当に多すぎる。本を紹介しているだけのエントリーに対して、どうして対象となっている本を読まずに、批判コメントや自分の意見を書く気が起きるのだろう。そこがまったく理解不明だ。 彼らはバカなのではない。 無礼なのだ。 「日本語が亡びるとき」、飛ぶように売れている。 日本語が亡びるとき 水村美苗 おかげで、昨日の売り上げは一日当たりとしては空前のものであった。残念ながら数を言うことは出来ないが、私の紹介記事に対するはてなブックマーク数よりも多いのは確かだ。 同書のメッセージ、そして著者と私が共有
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