造船シェアで国内首位、世界でも4位の今治造船(愛媛県今治市)。非上場のオーナー企業ゆえその実態がほとんど知られていないトップメーカーが業界再編に動き出した。トヨタ自動車の次に鉄を買い、ライバルの三井・三菱グループもなびく。謎多き造船集団をけん引するオーナー檜垣家の素顔とは。三井系造船会社を買収「資金はどうとでもできる。引き受けるのがいいんじゃないか」。今治造船社長、檜垣幸人(55)が重い口を
造船シェアで国内首位、世界でも4位の今治造船(愛媛県今治市)。非上場のオーナー企業ゆえその実態がほとんど知られていないトップメーカーが業界再編に動き出した。トヨタ自動車の次に鉄を買い、ライバルの三井・三菱グループもなびく。謎多き造船集団をけん引するオーナー檜垣家の素顔とは。三井系造船会社を買収「資金はどうとでもできる。引き受けるのがいいんじゃないか」。今治造船社長、檜垣幸人(55)が重い口を
三菱重工業は14日、長崎造船所(長崎市)で建造してきた大型客船「アイーダ・プリマ」の1隻目を、発注先のドイツのアイーダ・クルーズに引き渡したと発表した。同日、ドイツに向けて出港した。11年ぶりに受注した大型客船だったが、火災が3度起きるなど建造は災難続きで、納入は1年遅れた。 アイーダ・プリマは、全長約300メートル、客室は1643室で、約3200人が乗れる。ウォータースライダーつきのプールやスケートリンク、ディスコやカジノ、ビール醸造設備もあるという。5月にハンブルクでお披露目する。 三菱重工業は、遅れている2隻目の建造を急ぐ。受注額は2隻で1千億円とされるが、遅延によって人件費などがかさみ、すでに累計約1866億円の特別損失を計上している。
三菱重工長崎造船所で建造中の大型客船が3度目の火災を起こした問題は、日本の造船業界、そして製造業立国を標榜してきた日本の産業分野の崩壊状況を物語る象徴的な出来事として各所で話題になっている。世界を牽引する造船技術を誇った造船大国でまともな船がつくれないという現実を浮き彫りにしており、産業技術の育成を切り捨てていった犯罪性を実感させている。 造船大国日本で進む技術劣化 三菱重工長崎造船所で建造中の豪華客船「アイーダ・プリマ」は、アメリカの世界最大手クルーズ会社カーニバル社の子会社でドイツに本社を置くアイーダ社が発注したものだった。三菱重工にとっては10年ぶりとなる大型客船であり、日本の造船大手の威信を賭けて意気込んで受注したものといわれてきた。総重量は12万5000㌧をこえ、3300人を乗せ1500室もの部屋を持つ「洋上のマンション」といわれる豪華客船で、三菱重工は2隻を1000億円で請
三菱重工業は世界最大のクルーズ客船運航会社、米カーニバル・コーポレーション向けに大型旅客船を2隻建造中だが、その納期が遅れている。 カーニバル傘下のアイーダ・クルーズに納入する2隻は長崎造船所で建造している。2番船の船体部分は完了したが、同時建造している1番船の引き渡しが大幅に遅れている影響で、人員を2番船に割くことができない。 1番船は当初、2015年3月に納入する予定だったが、設計変更や資材調達の難航、内装の仕様変更などで、3回納期を延期した。今月中旬にイタリア当局の最終検査を受けた後、引き渡す。 1番船は今年に入り、船内で段ボールなどが燃える火災が3度起きた。長崎県警大浦署は放火の可能性があるとみて調べている。放火というのは、たとえ被害は軽微でも、より深刻な事態だ。9年ぶりの大型客船の建造は御難続きなのである。 客船事業を造船の柱に 三菱重工は11年、カーニバルから大型客船2隻を受注
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