株価指数「日経半導体株指数」に連動する値動きを目指す上場投資信託(ETF)「NEXT FUNDS 日経半導体株指数連動型上場投信」が4日、東京証券取引所に上場した。管理会社は野村アセットマネジメント。新NISA(少額投資非課税制度)の成長投資枠の対象で、個人の活用を見込む。初日は総じて順調な滑り出しとなった。日経半導体株ETFの4日終値は1986円だった。午前には一時2009円まで上昇する場面
日本政府と複数の大手企業が支援するファウンドリスタートアップのRapidusは320億ドル(約5兆円)の資金を投じ、北海道に最初の最先端ファブ(半導体工場)を2027年に稼働させ、半導体の世界市場に参入する予定です。さらにRapidusは2nmプロセスでのチップ製造に加え、同施設内で生産されたチップのパッケージングサービスも提供する方針を明らかにしました。 Rapidus Adds Chip Packaging Services to Plans for $32 Billion 2nm Fab https://www.anandtech.com/show/21411/rapidus-adds-chip-packaging-services-to-plans-for-32b-2nm-fab Japanese chipmaker Rapidus faces logistics hurdles
2024年2月に発表された決算情報ではNVIDIAの年間売上高は600億ドル(約9兆3500億円)で、時価総額2兆ドル(約312兆円)を超える巨大企業となっていますが、そんなNVIDIAでも創業直後は貧弱な企業であり、かつて入交昭一郎という日本人に救われた歴史があるとWall Street Journalが報じました。 The 84-Year-Old Man Who Saved Nvidia - WSJ https://www.wsj.com/business/nvidia-stock-jensen-huang-sega-irimajiri-chips-ai-906247db 入交昭一郎 - Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%A5%E4%BA%A4%E6%98%AD%E4%B8%80%E9%83%8E 入交氏は大学卒業後に本田技研
An employee wearing a cleanroom suit walks through the thin film bay inside the GlobalFoundries semiconductor manufacturing facility in Malta, New York, U.S. Photographer: Adam Glanzman/Bloomberg 米国は半導体製造の分野に熟練労働者をさらに呼び込もうと模索しているが、多くの現行従業員は今の職場にとどまりたいかどうか考えていることが米経営コンサルティング会社マッキンゼー・アンド・カンパニーのリポートで明らかになった。半導体業界の人手不足問題を浮き彫りにするものだ。 同リポートによると、2023年には半導体・電子機器分野の従業員のうち、向こう3-6カ月に現在の仕事を辞める可能性が少なくとも多少あると答え
シャープの呉柏勲社長兼最高経営責任者(CEO)は14日に開いた記者会見で液晶ディスプレー事業を売却すると受け取れる発言をしたが、シャープは会見終了後、正しくはセンサーなど半導体事業の売却方針だったと訂正した。 呉氏が質問を取り違えていた可能性があり、シャープ広報部は「(中小型液晶事業は)他社との協業や工場を最適化し、収益改善を図っていく」とのコメントを出した。 報道各社は、インターネット上でシャープがディスプレー事業を売却するといった内容の記事を速報した。
(湯之上 隆:技術経営コンサルタント、微細加工研究所所長) 台湾のジャーナリストとの対談 PHP研究所の主催で、『TSMC 世界を動かすヒミツ』(CCCメデイアハウス)という書籍を出版した台湾人ジャーナリストの林宏文(リン・ホンウェン)氏と4月24日、TSMCをテーマに対談を行った。 TSMCが微細化で世界最先端を独走しており、受託製造(ファウンドリー)の分野で世界シェア約60%を独占する巨大で偉大な半導体メーカーであることについては、議論の余地はない。 そして、TSMCがそのような地位に上り詰める過程において、林氏は著書の中で、「0.13μmにおいてCu配線で成功したこと」、および「28nmで世界市場の8割を独占したこと」など、重要なターニングポイントがあったことを挙げている。 筆者も、上記については賛同する。ただし、これら2つの出来事については、もう少し深い事情がある。実際は、TSMC
中国が高性能チップをAI搭載兵器やサイバー攻撃ツールなどに軍事転用することへの懸念から、アメリカ政府はNVIDIAなどの半導体メーカーに対し、中国への高性能チップ輸出を規制しています。しかし、中国国内の一部の研究機関や大学では、NVIDIA製チップが搭載されたDellやGigabyte、Supermicro製のサーバーを再販業者から仕入れることでこの規制を回避していることが指摘されています。 China acquired recently banned Nvidia chips in Super Micro, Dell servers, tenders show | Reuters https://www.reuters.com/world/china/china-acquired-recently-banned-nvidia-chips-super-micro-dell-servers-
4月19日、メタ(旧フェイスブック、META)が高パフォーマンスの最新AIモデルLlama3を無償で利用可能にしました。ほぼ同時にリリースされた、GPUとは異なるLPUという種類のGroq半導体を使った、Llama3による推論サービスが、爆速かつ低価格であることから、開発者コミュニティーで大きな注目を集めています。 真面目にgroq + llama3がゲームチェンジャーすぎるし、「〜が欲しい」っていって一瞬で目の前に書籍現れたらもうそれは厳密な定義としても魔法と言って差し支えないように思える。 いよいよ「現代魔法理論」の始まりか。… — 元木大介@生成AI塾&Arbor言語開発者 (@ai_syacho) April 21, 2024 このGroqは、AI半導体業界にゲームチェンジャー的な影響を与える可能性があります。特に、現在AI半導体市場で圧倒的なシェアを誇るエヌビディア(NVDA)に
VersalアダプティブSoCの第1世代品は、AMDに買収される前の米Xilinx(ザイリンクス)時代の2018年に発表された。それ以前にもCPUコアを内蔵したFPGA「Zynq」をFPGA SoCと称することはあったが、VersalはCPUコア以外の回路ブロックをハードマクロとして内蔵することで、マスクプログラム方式の一般的なSoCに近づけた。さらに、製造プロセスの微細化も進めた。それ以前のFPGAでは「UltraScale+」の16nmプロセスが最も微細だったが、Versalでは7nm世代へと一気に微細化した。 第1世代のVersalは5つのシリーズから成る。(1)汎用の「Versal Primeシリーズ」、(2)浮動小数点のAI処理などに向けたベクトル・プロセッサー・アレー「Al Engine」を備えた「Versal AI Coreシリーズ」、(3)ネットワーク装置などを狙った「Ve
オランダの半導体製造装置メーカー、ASMLホールディングは17日、1-3月(第1四半期)の新規受注がアナリスト予想を下回ったことを明らかにした。最先端装置への半導体メーカーからの需要が後退した。 発表によると、1-3月の受注は36億ユーロ(約5900億円)。ブルームバーグが調査したアナリストの予想平均は46億3000万ユーロだった。昨年10-12月(第4四半期)の受注は91億9000万ユーロと過去最高を記録していた。 同社の株価は17日のアムステルダム市場で一時6.4%安となった。 ASMLは、スマートフォンや高度な軍事機器などあらゆる装置や製品を動かす最先端の半導体を製造するのに必要な装置の世界唯一のメーカーだ。 同社の最上位機種である極端紫外線(EUV)露光装置の需要が低迷し、1-3月の受注額は6億5600万ユーロと、前四半期の56億ユーロから急減した。 同社は、需要が回復に向かう前の
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新しく始まる物語、終わりを告げる物語 2月24日、熊本は熱狂に包まれていた。日本政府の支援を受け、TSMCがソニーやデンソーといったクライアントとともに建設を進めている半導体工場JASM、"Japan Advanced Semiconductor Manufacturing" の開所式が行われたのだった。大勢の報道関係者が見守る中、岸田総理大臣からお祝いのビデオメッセージが寄せられ、台湾からはTSMC創業者にして半導体業界の生きた伝説モリス•チャンが足を運ぶ。日本の半導体産業復活の鐘が、熊本から鳴り響こうとしている。 熊本で熱狂的なイベントが行われる少し前の2月14日。1人の男がひっそりと世を去った。彼の名前は坂本幸雄。日本の半導体史上で最も異色の経営者。ある時は日の丸半導体の救世主と崇められ、またある時は売国奴と罵られた。 今日2月27日は彼が全力で経営し、世界一の夢を見た半導体メーカー
SEMIは2023年12月12日、2023年の世界半導体製造装置市場は、過去最高となった2022年の1074億米ドルから6.1%減少する見通しであることを発表した。ところが、そのような減少見通しをものともせず、売上高を飛躍的に拡大させている装置メーカーがある。露光装置分野で市場シェア90%超を独占しているオランダのASMLだ。 図1は、主な装置メーカーの売上高推移を示したグラフである。この図では、上位5社についてのみ、各社の決算報告書を基に2023年までの売上高を記載した。すると、ASMLが米Applied Materials(AMAT)を抜き去って、世界1位に躍り出たことが明らかになった。ここ4~5年のASMLの成長ぶりはすさまじく、売上高のグラフの傾きが垂直に近づいているように感じるほどだ。 あらためて図1を見てみると、5位以上と6位以下では、非常に大きな差があることが分かる。1位のA
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