気遣いの輪 電車やバスで、お年寄りや体の不自由な方に席を譲った経験がある人は多いと思います。逆に、具合が悪い時に席を譲ってもらい助けられた経験をお持ちの人もいるでしょう。 見ず知らずの人に手を差し伸べる時、無意識のうちに自分を相手の立場に置き換えて、“そうしてもらえたら助かるだろう”と言う想像力が働くから、自然と体が動くのだと思います。 交通機関での席の譲り合い然り、困っている人を助けることは、それによって直接的な見返りを求めるものではありませんが、そのような気遣いや思いやりが、やがて自分に返ってくることを期待しているからだと私は思います。 私や私の家族も、年齢と共にいつか体の自由が利かなくなる時が来るでしょう。また、ある日突然、不慮の事故に巻き込まれて体に障害を抱えることがあり得るのです。そのような時でも外出したり、社会との関わりを持ち続けたいと言う願いを叶えるためには、周囲の – とき