JR名古屋駅前の名古屋市管理の歩道脇で、市内の男性(73)が許可を得ずに野菜を栽培し、撤去を求められたことをユースク取材班が報じた十一日付夕刊の記事を巡り、河村たかし市長は取材に「市民の迷惑にならない限り(栽培は)自由なんだという前提で検討してみやあと担当局長に指示した」と答え、栽培を容認する姿勢を示した。 (成田嵩憲) 「野菜畑」は名駅桜通口前の広さ十平方メートルほどの植樹帯の一角にあり、ナスやミニトマトなどが植えられている。男性が二年前の春から「通行人の癒やしになれば」と生い茂っていた雑草を抜き、観賞目的で野菜の栽培を始めた。男性は収穫したことはないという。 市側は一連の経緯を知らなかったが、記者が二日、市中村土木事務所に確認したところ、無許可での栽培が道路法に抵触する恐れがある上、野菜は「有価物」にあたり、市としては栽培を禁じているとの見解を示し、現場に撤去を求める立て看板を設置した