本記事では、技術情報の発信に関わる知見を共有することを目的として、書籍「荒木飛呂彦の漫画術」で「王道漫画の描き方」として示された情報発信のためのベストプラクティスを紹介します。 皆の悩み事としての「情報発信の難しさ」 技術情報の発信において、情報の受け手の心を掴むのは容易なことではありません。「記事を投稿しても誰にも読んでもらえない」、もしくは「プレゼンテーションを行っても聴講者と目が合わない」というような事態に直面することは日常茶飯事で、私たち技術者の悩みの種となっています。 その一方で、他者に向けた情報発信の難しさに翻弄されているのは、私たちのような技術者には限られません。例えば、社員に対して指示を伝達する立場にある企業経営者や、読者に対して記事を発信する立場にある新聞記者の方々なども、似たような悩みを抱えていることでしょう。 そして、情報発信を通じて読み手や聞き手の心を掴むという行為