【上海・隅俊之】中国・広西チワン族自治区玉林市で21日、市民らが集まって犬肉を食べるイベント「犬肉祭」が開かれた。だが、約1万匹が食肉にされることから、「動物虐待だ」と抗議活動に訪れた愛犬家と「独自の食文化だ」と主張する擁護派との間でもみ合いになるなど、大論争が起きている。 【漫画で教えます】犬の演技ってどう指導するの? 中国東北部や南部では犬肉を食べる習慣があり、玉林市では夏至の日に犬肉とライチを食べる「玉林ライチ犬肉祭」が1995年から開かれてきた。だが、本物の犬肉だと証明するために業者が客の目の前で犬を殺すため、愛犬家や著名人などから激しい抗議を受けるようになっていた。 中国メディアによると、玉林市では抗議に来た愛犬家に「買わなければこの犬は殺すぞ」と高値で売りつける業者が出現。一方で、犬肉を提供する食堂の社長に「家族の安全に注意しろ」と脅迫電話が殺到したり、看板の「犬」の文字を