【2013年9月20日 NASA】 従来火星大気に含まれるとされてきたメタンガスが、探査車「キュリオシティ」による測定では検出されていない。信頼性の高い現地調査の結果は、火星の生命探しに新たな展開をもたらしそうだ。 「キュリオシティ」が9月13日に撮影した火星の風景。9月中はこの地で探査を行っている。クリックで拡大(提供:NASA/JPL-Caltech/MSSS) 「キュリオシティ」に搭載された大気分析測定器。精密な測定をもってしてもメタンは検出されていない。クリックで拡大(提供:NASA) 太陽系でもっともありふれた炭化水素であるメタン(CH4)は、生命の存在を探る一定のめやすとして火星大気での測定が行われてきた(注)。 地上や火星周回機からの観測から、火星大気のメタンはもっとも濃いところで45ppb(参考:1ppb=0.0000001%)という値が出ており、火星の生命活動を示唆する兆