化石は古代の重要な記録ですが、全ての発見された化石が正しく判定されているわけではありません。 化石から得られる情報は、場合によっては非常に曖昧であり、それが実際はなんであったのか明確に判断出来ないケースもあるのです。 今から数十年前、南米コロンビアで約1億3000万年前の白亜紀に遡る植物の化石が発見されました。 ところが最近、コロンビア国立大学(UNC)の再調査により、これは植物ではなく、白亜紀前期に生息していたカメの赤ちゃんの化石だったことが判明したのです。 何をどう間違えたら亀が植物になるのか? と思う人もいるかもしれませんが、専門家によればこの化石は確かに植物と間違えられても仕方ない見た目だったらしく、研究者らは植物とカメを融合させたポケモンにちなんでこの化石に「ナエトル(英名はTurtwig)」と愛称を付けています。 研究の詳細は、2023年10月25日付で科学雑誌『Palaeon