アフガニスタンで2021年8月にイスラム主義勢力「タリバン」が再び政権を握り、2年半がたった。タリバン政権はイスラム法の独自解釈で社会参加を制限するなど、女性への抑圧を強めている。日本に退避した女性(43)は8日の国際女性デーを前に「母国の現状に関心を寄せて」と訴えた。(渡辺真由子) タリバン イスラム原理主義の神学生らで1994年に結成した武装集団。96年にアフガニスタンで政権を樹立したが、2001年の米中枢同時テロで国際テロ組織アルカイダ指導者ビンラディン容疑者の引き渡しを拒み、米英軍の攻撃で政権崩壊。駐留米軍撤退完了を前にした21年8月15日に再び政権を掌握した。独自のイスラム法解釈で女性の社会活動や服装を制限している。