ことし2月、4年にわたり続いていた、ある訴訟の判決が確定しました。 個人をひぼう中傷する内容のSNSの投稿に、国会議員が繰り返し「いいね」を押した行為が、名誉を傷つけたかどうかが争われ、訴えが認められたものです。 裁判を起こしたのは、みずから性被害を公表したジャーナリストの伊藤詩織さん。 1審では訴えが退けられましたが、2審で逆転勝訴となり、被告である自民党の杉田水脈衆議院議員が上告していました。 SNSの投稿への「いいね」を巡る違法性が、初めて認められたとされる今回の訴訟。 裁判が社会に投げかけたものについて考えます。 (政経・国際番組部 ディレクター 池田亜佑) 「いいね」で賠償対象に? 注目を集めた裁判 ジャーナリスト 伊藤詩織さん みずからの性被害を実名で告発していたジャーナリストの伊藤詩織さんが2020年8月、自民党の杉田水脈衆議院議員に対して起こしたこの裁判。 伊藤さんは、「枕