子どもが理解しやすいよう授業や教材を工夫している奈良教育大学付属小学校の教員を同大学が強制出向させようとしている問題で、自民党や文部科学省から圧力がかかった可能性が明らかになりました。衆院文科委員会で13日、日本共産党の宮本岳志議員が関係者からの聞き取りをもとに追及し、盛山正仁文科相に対し、やってはならない「不当な支配」だと迫りました。 同大学は付属小教員4人を4月から強制出向させようとしています。保護者は「強硬な異動措置に反対します」という署名を約2000人分集めて2月末、学長に提出。署名の呼びかけ文には「文科省は『法令違反をした教員が次年度も付小の教育を続けるのを避けて全員入れ替えるべき(だ)』という見解だ」と学長から聞いたとありました。 宮本氏は、文科省が学長や副学長ら4人を呼びつけた昨年10月10日の会議で「法令違反の可能性がある」「人事交流についても考えてみてはどうか」と言及した