政府は17、18日の学術会議総会で、今回の法改正について「会員選考の透明性向上を図るため、選考諮問委員会の設置を提案した」と説明したが、会員からは「学術会議の独立性を損ねる」などと反対が噴出。提出見送りを求める18日の勧告につながった。 それからわずか2日での方針変更。総会で政府を強く批判した栗田禎子(よしこ)千葉大教授は「提出の見送りは大きな成果。民主主義や学問の自由を守るため、ともに声を上げた皆さんに感謝したい」と歓迎する一方、「今回の法案を微修正し、また提出を目指すなど同様の試みを続けると思う。国民のみなさんにも引き続き見守ってもらいたい」と気を引き締める。