東芝は10月6日、電子書籍端末の製造・販売から年内に撤退するという一部報道について「そのような事実はなく、端末の生産も配信サービスも続けていく」(広報)とコメントした。 読売新聞が同日付けで、同社が「電子書籍専用端末の製造・販売を今年中に終了する方針」と報道。同社幹部が「スマートフォンなど電子書籍を楽しめる端末が増え、単独で事業を続けるメリットがなくなった」と述べたという。 同社は2011年に電子書籍ストア「ブックプレイス」を開設(後にBookLive!に統合)し、12年1月に専用端末「BookPlace DB50」を発売。昨年4月には新ストア「ブックプレイス クラウドイノベーション」を開設、音声読み上げに対応した電子書籍端末「ブックプレイス モノ」を発売した。 関連記事 東芝が新電子書籍ストア リアル書店と連携、スマホ&専用端末に対応 電子書籍配信サービス「ブックプレイス クラウドイノベ
端末向けの電子書籍配信サービスは、他社に運用を移管する。スマートフォンやタブレット端末などに押されて普及が進まなかった。ソニーやパナソニックなどもすでに端末の生産を終了しており、日本の大手電機メーカーすべてが自社ブランドでの端末製造から撤退することになる。 東芝は2013年4月、電子書籍配信サービスの専用サイトを開始。専用端末「ブックプレイス モノ」も同時に発売した。専用端末は文字が読みやすく、バッテリーが長持ちするなどの特長がある。しかし、事業開始から1年半で端末の製造を中止することにした。東芝幹部は「スマホなど電子書籍を読むための端末が増え、単独で事業を続けるメリットがなくなった」と話した。
凸版印刷グループの電子書籍会社・BookLiveは3月28日、東芝やNECなど4社を割当先とした総額約29億円の第三者割当増資を実施すると発表した。 東芝は昨年4月、BookLiveとの協業で電子書籍ストア「BookPlace」を開始しており、今年2月には電子ブッ クリーダー「BookPlace DB50」を発売。出資で連携をさらに強化する。NECは、BookLiveとの提携を通じて電子書籍関連製品・ソリューションの展開を目指す。 2社のほか、三井物産、日本政策投資銀行が増資を引き受ける。三井物産は海外展開などを支援していく。 関連記事 凸版系のBookLiveと三省堂書店が提携 ネットとリアル連携 凸版印刷系の電子書籍ストア運営会社・BookLiveと三省堂書店が提携。ネットとリアルの連携により新ビジネスを開拓していく。 凸版印刷、「クラウド型」うたう電子書籍ストア「BookLive!」
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