「政治とカネ」疑惑を追及されていた寺田稔総務相が辞任しました。岸田文雄内閣では、山際大志郎前経済再生担当相が統一協会との密接な関係で10月末に辞任し、葉梨康弘前法相が死刑問題をめぐる暴言で11日に事実上更迭されたばかりです。8月の内閣改造で岸田首相が重要視していたポストに就任した閣僚が自身の疑惑や言動で立て続けに職を辞す状況は、もはや政権としての機能を失っています。問題発覚後も続投を認めてきた首相の対応も厳しく批判されています。国民の不信を招いた政権を退陣に追い込む世論と運動を大きく広げる時です。 遅すぎる首相判断に批判 寺田氏が代表の政治団体などが事務所を置く建物の一部を所有する妻に総額2000万円を超す賃料を支出していた問題などは、10月初めに『週刊文春』が報じました。地元後援会の政治資金収支報告書に、会計責任者に故人の名前が記載されて提出されていたことも分かりました。政治資金収支報告