日本共産党国会議員団が8日、宮下一郎農林水産相あてに提出した「酪農・畜産問題に関する申し入れ書」は以下の通りです。 ロシアのウクライナ侵略を契機とした飼料・生産資材の異常な高騰は、円安も手伝って今なお畜産経営を困難に陥れている。厳しい状況に置かれている酪農をはじめ、肉牛繁殖・肥育・養豚・養鶏ともに離農や倒産が相次ぎ、離農のペースが急激に加速している。 政府は農家、国民の声に押され、畜産・酪農緊急対策パッケージによる支援を行ったが、危機的なコストアップを埋めるに至らず、赤字体質を解消できていない。特に飼料の高騰分を公費により全額補填(ほてん)する緊急対応が必要である。 既に畜産業は、CPTPP、日欧EPA、日米貿易協定の発効による牛肉、豚肉、乳製品などの市場開放によって経営不安にさらされ、コロナ禍による消費の減退と価格低迷によって大きなダメージを受けてきた。このまま手をこまねいていては、日本