検察は、北朝鮮を美化する発言をして波紋を呼んだ「トークコンサート」の講演者、元民主労働党副報道担当のファン・ソン氏(41・女)と在米韓国人のシン・ウンミ氏(54・女)が、北朝鮮からの「影響力工作(Influence Operation)」を受けていると判断し、刑事処罰する方針を固めたことが、9日分かった。 ソウル中央地検公安2部(金炳鍱部長)は、シン氏の著書「在米韓国人のおばさん、平壌(ピョンヤン)に行く」で、「観光地を歩いていると、あちこちで結婚写真を撮影していた。…反共教育の一環として、誰かが作り出したものなのだろうか?北朝鮮住民たちに親しみを覚えた」「北朝鮮は『悪党が住む』地ではなく、恋しい私の半分の国、私の民族、私の隣人だった」などのくだりが、「影響力工作」の根拠に当たると判断した。 検察によると、ファン氏は北朝鮮滞在中だった98年につけた日記で、北朝鮮を「母なる祖国」「社会主義が