お茶の水女子大付属中の校長らと意見交換を行う義家弘介文部科学副大臣(右)=4日、東京都文京区のお茶の水女子大本館(寺田理恵撮影) 平成27年度に採択された中学校教科書で、採択理由を公表した国立中が約1割にとどまった問題で、義家弘介文部科学副大臣は4日、採択の方法や公表状況などの実態把握に向け、東京都内にある国立中2校を視察した。義家氏は「採択のプロセスが明文化されていない」と問題視し、採択過程の透明性を確保するよう要請した。 視察したのは、東京学芸大付属世田谷中(東京都世田谷区)とお茶の水女子大付属中(文京区)。このうち世田谷中は採択の結果と理由のいずれも公表しておらず、義家氏は視察後、報道陣に「国民の税金で営まれている学校が、外に向けて公表していない。信頼に足る運営をしていただきたい」と注文を付けた。