豊崎由美@アンチ維新 @toyozakishatyou 拍手! RT @sasakijoh ある図書館でわたしの本が10人に借り出されたと聞けば、わたしは10冊分の印税がふいになったとは考えない。10人の読者ができたと考える。そしてそのうちのただのひとりにも、次は買おうと決意させることができなければ、それは作家としてのわたしの負けだ。 2011-01-24 17:59:34
最近の図書館はベストセラー本を10冊20冊とまとめ買いして、利用者への貸し出しに提供する。 この前、試しに、ある評判のベストセラー小説を検索してみたら、「予約待ち」が、なんと287人いた! 20冊も仕入れているのに、すごいものだ。 読みたくても「買わない」人たちが、こんなにいるのだ。 「図書館は、出版社と作家の敵だ!」と、ついこのあいだ林真理子さんが週刊文春のコラムに書いておられたが、残念なことに、まさにそんな状態になってしまった。 出版業界では、新刊書籍について、図書館が10冊購入すると、書店での売り上げが100冊消滅するとはよく言われることであるが、一般の人にはまったく知られていないだろう。 「本が売れない!」「出版不況!」と嘆かれて久しい。 「このままでは、日本の出版文化は滅びてしまう!」と、言われ続けてもうずいぶん経っている。 しかし、その元凶の一つが“図書館”だと言ったら、聞き捨
佐々木譲 @sasakijoh 同業白石一文さんが、図書館で書き下ろしと銘打たれた本を借りないでくれ、と書いている。印税について数字を出したうえで、「皆さんが図書館を利用すると良心的な作家ほど行き詰まる」と。この問題については何度かブログにも書いてきたけれど、わたしは図書館を作家の敵とは思わない立場だ。 2011-01-24 15:58:29 佐々木譲 @sasakijoh なにより、読書家としての自分が図書館で育ったという自覚がある。若いとき、貧しいが読書欲は旺盛だったころ、もし世の中に図書館がなかったら、その後わたしはこれほど本を「買う」大人になったろうか。むしろわたしは、自分の本を公立図書館のすべてが買ってくれたらと願う。 2011-01-24 15:58:41 佐々木譲 @sasakijoh 図書館は本一般の読者を育てるだけではなく、わたしの読者も育ててくれる。図書館で単行本を借り
@shiraishi_k 一年かけて500枚(×400字)の長編小説を書き、晴れて出版。定価1500円で初版部数は5000部。作家の収入は一割(税込み)なので75万円。手取りだと67万5千円。それが年収。ということは月収にすれば56250円。皆さんが図書館を利用すると良心的な作家ほど行き詰まる。(つづく) 2011-01-23 18:06:29 @shiraishi_k だから、せめて「書き下ろし」と銘打たれた本だけでも書店で買ってほしい。書き下ろしの場合、本の印税以外の原稿料は一銭もない。雑誌に連載されたものは掲載時に原稿料を受け取っているのですが、それがない書き下ろしは本の売れ行きがすべて。一年かけて月収6万円ではさすがにやれない。(つづく) 2011-01-23 18:12:20 @shiraishi_k 樋口毅宏さんが図書館で本を借りないでほしいと切望しているのは、そういう作家の現
Twitterにも書いたけれど、こっちにもまとめとして。 同業白石一文さんが、図書館で書き下ろしと銘打たれた本を借りないでくれ、と書いている。印税について数字を出したうえで、「皆さんが図書館を利用すると良心的な作家ほど行き詰まる」と。この問題については何度かブログにも書いてきたけれど、わたしは図書館を作家の敵とは思わない立場だ。 なにより、読書家としての自分が図書館で育ったという自覚がある。若いとき、貧しいが読書欲は旺盛だったころ、もし世の中に図書館がなかったら、その後わたしはこれほど本を「買う」大人になったろうか。むしろわたしは、自分の本を公立図書館のすべてが買ってくれたらと願う。 図書館は本一般の読者を育てるだけではなく、わたしの読者も育ててくれる。図書館で単行本を借りたひとがわたしの読者となってくれたら、そのひとはやがて購入者ともなってくれるはずである。作品を知る、作家を知る、その回
「傷だらけの店長」の本に対する熱い思いを読み、その思いを共有するものとして、ではなぜ彼は図書館という職場を選ばなかったのかという疑問が、この日記の発端だった。 が、冷静になって考えれば、書店と図書館の違いなど、はいて捨てるほどある。 というより、「本と読者を結ぶ橋渡し役」という以外の共通点を見付ける方が、むしろ難しい。 同じモノを扱うだけに、その違いも顕著になるのかもしれない。 そこで働く人の意識もまた大きく違う。 大げさに言えば、共産主義と資本主義ほどの差がある。 書店はお客様が入らなければ倒産する。 が、図書館は、利用者が少ないとほっとする。 Linが勤務する小さな公共図書館でこんなことがあった。 隣町の図書館の利用者が年々減っているという。 近隣の図書館に利用者が流れていると考えたのか、ここ3年ほどの利用者数の増減を教えて欲しいと問い合わせがあった。 そのとき館長が言ったのだ。 「隣
2011年01月22日 台北・Eslite 誠品書店に「書店」が進むべき未来を見た。 つくづく思うが、テクノロジーというものは「残酷」なものだ。 新撰組のように、青春を捧げて剣術の修行に励んでみても、銃を手にした素人には敵わない。ロウソクの明かりに、どのような情緒があると言っても、2011年の今、ロウソクに明かりを灯すのは、誕生ケーキを前にして歌うほんの束の間であり、電灯を使わぬ生活など考えられない。 そのようにして消えていったものは多数ある。帆船、馬車、蒸気機関車、電信、タイプライター。たとえば私の記憶が鮮明にある範囲でも、ポケベルもそうだった。現在、30代の女性が「女子高生」と言われていたころには、「5643(ゴム持参)」といったように数文字の語呂合わせで、友人同士が公衆電話からプッシュ信号を押して、コミュニケーションしていたなんて、今の高校生にとっては、モールス信号なみの時代錯誤に思
あけましておめでとうございます。今年も「マガジン航」をよろしくお願いいたします。 昨年は「電子書籍」をめぐる報道が相次ぎ、ときならぬ流行語となりました。年末にあわただしく国内の各メーカーから電子書籍を閲読できる端末が発売され、プラットフォームは早くも乱立気味ですが、実際のサービスは始まったばかり。今年の成否によって、昨年が本当の「元年」だったかどうかが判断されることになるでしょう。 DIYとしての電子書籍 2010年のオモテの流行語が「電子書籍」だとしたら、ウラの流行語は「自炊」そして「ダダ漏れ」といったところでしょうか。電子書籍ブームと言われるわりに、魅力的なコンテンツが十全に供給されないことに苛立ったユーザーが、自発的に紙の本を断裁してスキャンして読みはじめた、DIY的なムーブメントが「自炊」です。本来、読者自身が行うのでこう呼ばれたのですが、めざとい業者が代行サービスを開始し、そのこ
利用者が自宅などのPCから図書館のホームページにアクセスすることで、蔵書検索や借りたい本の予約などに加え、電子書籍の閲覧もできるシステムを構築した。ホームページで書籍を検索すると、一般書籍と電子書籍の両方のタイトルが表示される。そこで電子書籍の貸し出し予約ボタンをクリックすると、大日本印刷やCHIグループが提供する「電子図書館サービス」につながる。 IDとパスワードを入力するとともに、電子書籍の閲覧ソフトウエアをダウンロードすることにより、電子書籍の閲覧が可能になる。IDとパスワードは、一般書籍の予約時などと同じものを使用する。貸出期間中はいつでも電子書籍を閲覧可能であり、返却期限が来ると自動的に閲覧できなくなる。電子書籍の期限前返却にも対応する。 NECが開発、販売する総合図書館システムの「GPRIME図書館ソリューション」を用いて構築した。
かつて図書館員の身辺雑記を日記に綴っていた頃、それを読んで下さった大崎梢さんが、「図書館と書店とは随分違うものなのですね」という感想を下さった。 梢さんは書店を舞台にした『配達赤ずきん』で作家デビューされた。 それを読ませていただいて、たしかに「書店と図書館」はずいぶん違うと驚いた。 本に囲まれた知的空間という外見は似ていても、そこで行われている仕事は似て非なるものなのだ。 『傷だらけの店長』(http://www.parco-publishing.jp/kizudarake/)を読み、ますますその思いを深める。 本好きが高じて、アルバイトからそのまま書店員になり、店長になって奮闘する著者の仕事は始発から終電まで独楽鼠のように動いても尽きることのないもの。 時間と戦いながらの作業、が、お客様をないがしろにしては本末転倒になるジレンマに苦しみながら、本が好き、本と読者の接点になりたいとの熱い
●第I部 冒頭箇所の都内書店充実と関連: 「外国語書店TL」 http://togetter.com/li/32600 真ん中に@cineeye黒歴史TLを入れたので一気にまとめのバランスが崩壊。あと、半年以上前のツイートが多いのでTwilog使ってない人のツイートを辿れなかったり、ツイート消えてたりと穴が多発してるけれど仕様です。私のツイートが無い箇所は3週間分ぐらいずばっとツイート消した時期に当たるので。あと、@shiroi_shirtsはid変更して@cineeyeに変身。 なんとなく通底するまとめ: 「「教養」の文化領域の編制 と 90年代後半の宗教関連や「サブカル」」http://togetter.com/li/39786 西田と関連して地域と結びついた図書館について: 「西田幾多郎記念哲学館へ行ってきた」 http://togetter.com/li/12272 少し続き 「
国会図書館 電子書籍も収集へ 1月3日 4時7分 国立国会図書館は、専用端末の発売などで普及が進む電子書籍などを収集する新たな仕組みを作るため、具体的な検討を始めました。これまでのところ、発行する側から送信してもらう方法と、インターネットのサイトから専用のソフトを使って集める方法を組み合わせる案が検討されているということです。 国会図書館は、国内で発行される書籍や雑誌、それに音楽CDなどを、文化財として将来にわたって利用するために収集していて、これまでにおよそ3600万点を保管しています。しかし、民間企業や個人が出す電子書籍や電子雑誌などは対象になっていなかったため、書籍や出版などの業界団体から意見を聞いて、収集方法などについて具体的な検討を始めました。課題は、対象となる電子書籍などを網羅的に収集していく方法で、これまでのところ、出版社や個人など発行する側から送信してもらう方法と、インター
福井県出身の漢字研究の第一人者、故白川静さんの書斎の一部を、福井市下馬町の県立図書館白川文字学の室が復元し、公開している。 復元した書斎は幅約5メートル、奥行き約2メートル、高さ約2・5メートル。今年7月に遺族から県に寄贈された遺品に、書斎の机があったため、以前撮影された書斎の写真をもとに、雰囲気を再現した。机上には教え子から贈られたルーペ、好んで使った水性ボールペンなどの遺品を展示した。 同館によると、白川さんの書斎は京都市内の自宅のガレージを改装したもので、亡くなるまでの25年ほどの間、仕事場として使っていた。一日のほとんどを書斎にこもり、「字統」「字訓」「字通」の字書3部作を完成させた。 観覧は無料。月曜と年末年始は休館。問い合わせは県立図書館(0776・33・8860)へ。(日比真)
東京都立中央図書館では、2010年11月22日から12月22日までの1か月間、企画展「電子書籍を体験しよう!」~新しい図書館のカタチ~を開催している。この企画展では、「会場備え付けのパソコンから電子書籍(約1,000タイトル)を閲覧できます」「iPadやKindleなどの電子書籍端末が体験できます」とうたっており、都立図書館が真剣に電子書籍の時代を考え始めていることが伺われる。 この企画展に合わせて、出品された1000タイトルの電子書籍を自宅のPCから閲覧できるモニターが事前募集されていた。私はその情報を知ってすかさず申し込みをしたのだが、IDとパスワードがメールで送られてきた。 11月中旬に専用サイトをOPEN、22日からモニター開始ということで期待した。ただ、モニター開始時に改めて連絡はなく、少し遅れて思い出した次第である。今回は、実際にこの「電子書籍を図書館が貸し出す」システムのモニ
【シェアな生活】所有と消費が美しい、という時代は終わったのか?――『ブックシェアカフェ』菅谷洋一氏インタビュー(1/4) 所有と消費が美しい、という時代は終わったのか? かつて僕たちの周りにはモノが溢れかえっていた。誰もが欲しいものを手に入れ、自分自身で所有したがった。でも、それって本当に自分で所有する必要があったんだろうか。たまにしか使わないものを自分の部屋に置いておくことに意味なんてあったんだろうか。一回しか読まない本を本棚に並べる理由なんてホントのところはないんじゃないだろうか。 たまにしか着ない服、たまにしか乗らない車。それってレンタルでいいんじゃないだろうか。時代が変わり、”所有と消費”そのものの意味が再考されているような気がする。 積極的な非所有、楽しみのための”シェア” もちろん、高額なものに関しては”節約”のために『非所有』を選択する場合もある。 しかし、それだけではなく、
金沢市の竪町通り沿いで各界の達人の講義を無料提供している「タテマチ大学」(運営・NPO金沢マチナカ大学)は、読まなくなった本と読みたい本を交換できる「タテマチ文庫」を開設した。お金を介さない物々交換で、より多くの人に読書を楽しんでもらおうという試みだ。 不要になった本を持ち込むと、「文学」「ビジネス」といったジャンルに応じて1〜3ポイントがもらえる。このポイントの分だけ、別の本と交換できる仕組みで、ポイントはスタンプカードにためることもできる。 同文庫の責任者米山宏さん(39)は「『大学』というからには図書館が欲しいと思っていたが、貸し出しは手間がかかる。新しい仕組みを考えた結果が物々交換だった」と話す。本棚には小説、ノンフィクション、写真集など多彩な本が並び、その数は日に日に増えているという。 同文庫は県の民間提案型雇用創出事業に選ばれ、1500万円の補助金を受けて運営。フルタイムから短
少し前に読んだ『世界を知る力 (PHP新書)』のなかに、古書店通いを勧めたくだりがある。古書店の棚の、ゆるいまとまりで置かれた本の並びには、思いもよらなかった相関の発見がある、と著者はいう。棚の前に実際に立って「なぜこの本がここに?」と考えたり、手に取って目次を開いたりするうちに、一つ一つの本の意外なつながりが見えてくるようになる。それが、個々の情報から全体をとらえる「全体知」の訓練になる、とのこと。もちろん皆が皆、「全体知」を訓練したいわけじゃないだろうけど、古書店の棚を端から眺めていったり、均一ワゴンをのぞいたりするのは、なんとなくわくわくする。 NDC順に整然と並んだ図書館の棚は面白くない、という主張は業界内外でしばしば見かける。一見雑多なようで、実は背後のつながりが意図的に演出された並びになっているような棚、著名な書店のいわゆる文脈棚は別格としても、眺めていて意外性や発見の全くない
ホームページへの大量アクセス事件について、愛知県の岡崎市立中央図書館が初めて弁明した内容に、異論が相次いでいる。図書館ソフトの不具合が指摘されているのに対し、大量アクセスが悪いとの弁明に終始しているからだ。真相はどうなのか。 きっかけは、愛知県在住の男性(39)が岡崎市立中央図書館の新着図書データベースに大量アクセスをして利用者に閲覧できなくしたとして、岡崎署に偽計業務妨害の疑いで2010年5月25日に逮捕されたことだ。 ■「利用者自らが配慮すべき」 報道によると、男性は3〜4月、自作プログラムを使って、新着図書のリストに自動的にアクセスして、それをコピペすることを14日間3万3000回繰り返していた。これがサイバー攻撃とみなされたわけで、名古屋地検岡崎支部が6月、男性を起訴猶予処分にしていた。 ところが、男性がアクセスしたのは、1秒間に1回程度だったため、ソフトに詳しいネットユー
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