40歳以上の国民が原則、全員加入する「介護保険制度」について、収入の多い高齢者の負担増を含めた見直しの議論が始まりました。 ◇総費用は3倍以上に ◇高所得者の負担増? ◇40歳未満への影響は 以上3点について詳しくお伝えします。 まず、そもそも介護保険という制度は、どのような制度なのかというところから始めたいと思います。介護保険制度は2000年にスタートし、20年あまり続いています。 介護が必要になった人を社会全体で支えるようにする仕組みで、満40歳を迎えると、すべての国民が原則、加入することになっています。 「給与明細」に書かれている会社員などの人も多いと思いますが、40歳からは原則、保険料の支払いは“一生涯”続きます。40歳から64歳までの人で、例えば会社員は、毎月の「健康保険料」と一緒に給与から天引きされています。給与額によって違いますが、今年度の負担は、平均で毎月6829円となって