日本を名指しした「衝撃発言」 アメリカのバイデン大統領が2024年5月1日、アジア系アメリカ人を対象とした政治資金集め集会でこう発言した。 「アメリカ経済の成長は移民を歓迎しているからだ。なぜ中国の経済がひどく低迷しているのか。なぜ日本が困難を抱えているのか。なぜロシアやインドもそうなのか。それは外国人嫌いで、移民を望んでいないからだ」
日本の人口減少加速を示す新しい統計が定期的に発表される。7月下旬には47都道府県全てで初めて人口が減少したことが話題になった。日本一の出生率を誇る沖縄県でも減少が始まった。 今では日本が少子化の異常値ではなく、世界的な傾向を先取りしていることは常識だ。韓国や中国を筆頭に、他国も同じように人口減に見舞われ始めている。欧州連合(EU)のどの国でも、出生率は人口を維持する水準を下回っている。 人口減対策の議論は必然的に移民受け入れに向かうが、外国人嫌いではないにせよ、日本は否定的だというように描かれることは多い。 だが、最近の人口統計を詳しく見てみたい。それによると、外国人住民は前年比11%増の300万人弱と、総人口の2.4%を占めている。この統計の数値が今年1月1日時点のものであることを考えると、すでに300万人を突破している可能性は高い。海外からの労働者の数は過去10年間だけで倍以上になった
連邦政府は、入ってきた難民を容赦なく州に送り込み、州政府はそれを仕方なしに自治体に振り分けるため、困窮しているのは、結局、実際にその難民を受け入れている市町村だ。 難民は生身の人間だから、収容場所が整うまでどこかに積んでおくわけにもいかず、送られてきたその瞬間から、最低限の衣食住の手当はしなければならない。そしてその後も、学校、託児所の手配、さらに医療や心理ケア、ドイツ語習得のための講座と、さまざまな庇護が必要になる。 その結果、どの自治体でも、お金はもちろん、住宅、職員、教師などすべてが不足し、すでににっちもさっちもいかない状態だ。閉鎖した工場や倉庫や兵舎、倒産したホテルやスーパーマーケットから、学校の体育館にまでベッドを並べている自治体もあれば、老人ホームの居住者を違う階に移して場所を作ったり、集落のはずれの空き地にテントを並べたりして急場をしのいでいる自治体もある。 難民認定を受けて
米テキサス州の仮設移民拘束施設で、子どもたちが混雑した内部で身を寄せ合っている写真が22日、浮上した。これを受けジョー・バイデン政権は、施設を増やすと表明した。
外国人労働者受け入れのため、政府は昨年、新たな在留資格「特定技能」を創設した。介護や建設、農業など14の業種で、5年間で最大34万5000人、初年度だけでも4万7550人の受け入れが見込まれる。 特定技能外国人に対し、人手不足の企業の期待は高い。だが、受け入れは今のところ進んでおらず、資格を得た外国人の数は昨年12月13日時点で、わずか1732人に過ぎない。 特定技能の資格取得には、一定の日本語能力と業種ごとに定める技能試験に合格しなければならない。試験は日本国内と海外の両方で実施される。語学力の基準は日本語能力試験「N4」レベルだ。同試験の下から2レベル目だが、日本語に馴染みのない外国人には低いハードルではない。 資格対象者の多くは、実習生や留学生として日本で暮らした経験のある外国人となるだろう。日本で3年間働いた実習生に限っては、2つの試験免除で資格が取得できる。 その送り出し国として
EUを崩落させるほどの破壊力 ドイツのブレーメン、エッセン、ベルリンなどで暗躍していたレバノン・マフィアのボス、イブラヒム・ミリが、7月、ようやくレバノンに母国送還された。ショバ代の恐喝、麻薬取引、武器の取引、売春のための人身売買などで有名な組織犯罪グループのボスだ。 ドイツにはレバノンの組織犯罪グループが多い。1980年代、ドイツはレバノン内戦を逃れてきた難民を多く受け入れたが、その一部が、マフィアのような血族集団的な暴力団となった。ミリ・ファミリーも、1980年代に出来た犯罪組織の一つで、現在は、約30の同族ファミリー、計2600人のメンバーで成り立っているという。 今のドイツでは「移民」という言葉でひとくくりにされる彼らだが、仕事はプロで、ビジネスライク。下手に告発しても、裁判になれば検察が負ける可能性も高いという。 結局、誰も触りたがらないまま、ドイツ政府はその状態を40年間も放置
◆日本に「食い物」にされる留学生改正入管難民法が4月1日に施行された。安倍政権は5年間で最大約34万5000人の外国人労働者の受け入れを見込む。政府は否定するが、日本は実質的に移民国家となり、私たちは大量の外国人と同じ空間で暮らす時代を迎えることになる。 しかし、すでに単純労働に就く外国人は大量に日本に入って来ており、その多くが日本人が働かなくなった最底辺の仕事に就いている。 2018年6月時点で外国人技能実習生約28万5000人が農業や漁業、製造業などの分野で働いている。それを上回る約32万4000人の留学生が在留しているが、彼らの大半も低賃金労働に従事している。 技能実習生については、劣悪な境遇をマスメディアが報じるようになったが、留学生がピンハネと差別待遇の中で、借金漬けになって蟻地獄のような暮らしを強いられていることは、本書の著者・出井康博が告発するまで、ほとんどの日本人が知ること
メキシコ国境に近いテキサス州マッカレンの慈善施設で支援を得る順番を待つ移民の人々(2018年6月14日撮影、資料写真)。(c)AFP PHOTO / Leila MACOR〔AFPBB News〕 このごろコンビニで、外国人の店員を見ることが増えた。安倍政権は「移民政策はとらない」という方針なので、日本に移民はほとんどいないはずだ。しかし外国人労働者は128万人と、5年前の2倍に増えた。そのうち「技能実習生」として入国した人や留学生が、約50万人を占める。 政府は7月24日に外国人労働者についての関係閣僚会議の初会合を開き、安倍首相は2019年4月に新しい在留資格を設けて受け入れを増やす方針転換を表明した。これは6月に出た「骨太の方針」の具体化だが、世界各国で移民をめぐる紛争が続発しているとき、中途半端な形で移民を増やすのは危険である。 「移民政策をとらない」安倍政権 政府の新しい方針では
From 三橋貴明@ブログ トランプ大統領誕生から一年が経過しました。 移民問題は「手遅れになる」と、 何度か書いています。 移民受入には、文化・伝統の破壊、 外国人犯罪の増加、実質賃金の低迷、 移民政策のトリレンマなど、 様々な問題があります。 中でも深刻なのは、「国民の分裂」による ナショナリズム(国民意識)の崩壊 なのではないかと考えています。 実際、「手遅れ」な可能性が高いアメリカでは、 「移民 対 国民」ではなく、「国民 対 国民」の 争いが深刻化しています。 『吹き荒れる反トランプの嵐 不法移民に怒りと恐怖 トランプ政権1年 分断の現場(上) https://www.nikkei.com/article/DGXMZO25966380S8A120C1000000/ トランプ米大統領の就任から1年がたったが、 米社会では反トランプの嵐がなお吹き荒れている。 就任1周年となる20日に
From 三橋貴明@ブログ DACA。 アメリカに幼少期に不法移民である 両親と入国した若者の、 アメリカ滞在を認める制度です。 このDACAについて、トランプ大統領は 2017年に廃止を宣言。 今年の3月に効果が切れ、約70万人が 合法滞在から不法移民へと切り替わることになります。 さらに、トランプ政権は専門技術を持つ 外国人向けのビザの見直し、さらに永住権を 抽選で与えるプログラムの廃止にも踏み込もうとしています。 移民問題を巡り、アメリカの国政が紛糾する中、 WSJが興味深い記事を出していました。 すなわち、アメリカの 「介護問題」と「不法移民」の関係です。 『米で白熱する移民論争、高齢者介護への影響 http://jp.wsj.com/articles/SB10959360909180964770204583654892738690414 先週末からの政府閉鎖につながった 移民政策
[プラッツバーグ(ニューヨーク州) 10日 ロイター] - タクシー運転手のカーティス・シーモアさんが電話を受けたのは午前3時30分。カナダ国境まで約40キロの位置にあるニューヨーク州プラッツバーグのグレイハウンドバス停留所で、乗客を1人拾ってほしいと頼まれた。 5月10日、ドナルド・トランプ氏が昨年米大統領選に当選して以来、タクシードライバーのカーティス・シーモアさんは移民論争のもう1つの側面を運転席から眺めてきた。写真はカナダのケベック州から見た米国国境。2月撮影(2017年 ロイター/Christinne Muschi)
【パリ=竹内康雄】フランス南部ニースで起きたトラックによるテロ事件で過激派組織「イスラム国」(IS)は16日、犯行声明を出した。カズヌーブ仏内相は同日、射殺された実行犯について「過激化が急速に進んだようだ」と表明。仏捜査当局は今回のテロが「ローンウルフ(一匹おおかみ)」型の犯行だった可能性を視野にISとの関係を調べている。IS系通信社とされる「アマク通信」は「実行者はISの戦士だ。ISを攻撃す
お正月、関西空港の免税店でそう声をかけられた。日本酒は海外でも大人気だが、筆者はお酒は、からっきしダメで買う気も飲む気も、さらさらなかったが、その客引きのスタッフの屈託のない笑顔に足を止めた。 名札には「出口」と書かれており、もう1つ、「実習生」とも書かれていた。出口メリーさんの出身はフィリピン。日本人男性と結婚して20年以上経つという。 陽気で天真爛漫なラテン系気質で知られるフィリピン人らしく、その笑顔は一際目立ち、長年の日本在住で日本語も流暢だ。関西空港ではこれまで、中国人や韓国人観光客対応の外国人スタッフが勤務していたが、接客の東南アジア出身のスタッフは初めて。 外国人メイド、大阪府でも これも、爆買いの中国や韓国以上に“親日”で急増するASEAN(東南アジア諸国連合)地域からの観光客への対応とも取れるが、国家戦略特区の大阪は、「外国人メイド特区」に指定されており、今夏にも3月の神奈
経済的独立すなわち自由は、世の中の仕組みを正しく理解し、最適な人生の戦略をデザインすることで、もっとも確実に達成できる。 世の中(世界)はどんな仕組みで動いているのだろう。そのなかで私たちは、どのように自分や家族の人生を設計(デザイン)していけばいいのだろうか。経済、社会から国際問題、自己啓発まで、さまざまな視点から「いまをいかに生きるか」を考えていきます。質問も随時受け付けます。 橘 玲の最新刊『幸福の「資本」論 あたなの未来を決める「3つの資本」と「8つの人生パターン」』好評発売中! 「幸福な人生」を送るために幸福を定義すると基盤となるのは3つの資本。その組み合わせで8つの人生パターンが考えられる。あなたが目指すべきはどの人生パターンか? ダイヤモンド社から発売中!(1,650円 税込) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【DIAMOND PREMIU
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