米アラスカ州の国立公園保護区を流れるクタック川。水の色がオレンジ色に変色している/Ken Hill/National Park Service (CNN) 米アラスカ州の山脈を流れる河川の色が、かつての澄んだ青からさびたようなオレンジ色に変色している。このほど発表された研究結果によると、原因は永久凍土が融解して解け出した有毒金属にあった。 米国立公園局とカリフォルニア大学デービス校、米地質調査所(USGS)の研究チームは、アラスカ州北部のブルックス山脈を流れる河川75地点で検査を行った。学術誌に発表された研究結果によれば、同山脈では過去5~10年の間に河川が濁ったオレンジ色に変色していた。 調査の結果、河川の濁りや変色は、鉄、亜鉛、銅、ニッケル、鉛などの金属が原因だったことが分かった。中には河川の生態系にとって有害な金属も含まれていることが判明。永久凍土が解けて何千年も地下に閉じ込められて