ドイツ銀行は2023年10-12月(第4四半期)に、米商業用不動産関連の損失に備える引当金が前年同期の4倍以上に膨らんだ。苦境にある同セクターに借り換えが大きなリスクをもたらすと警告した。 1日の決算発表と同時に公表された投資家向けプレゼンテーションによると、引当金は1億2300万ユーロ(約195億円)と、前年同期の2600万ユーロから増加。前期比ではほぼ2倍になった。 不動産へのエクスポージャーが引当金総額を4億8800万ユーロに押し上げ、四半期ベースで新型コロナウイルス流行で不良債権への懸念が高まった20年4-6月(第2四半期)以来の高水準となった。 ドイツ銀の米オフィス向け融資は融資残高全体の約1.5%に相当し、対象物件はニューヨーク、ロサンゼルス、サンフランシスコなどにある。金利上昇と新型コロナ後のオフィス稼働率低下による圧力が高まる中、ドイツ銀は最新の決算でストレステスト済みのポ