総選挙の実施を発表するスナク首相=22日、英ロンドンの首相官邸前/Maja Smiejkowska/Reuters ロンドン(CNN) 英国のリシ・スナク首相が、7月4日に総選挙を実施すると発表した際、世間ではなぜこのタイミングなのかと首をかしげる意見が多かった。 もっと踏み込んで言えば、負けることがほぼ確実な総選挙になぜ踏み切ったのか。もう何カ月もスナク氏率いる与党・保守党は世論調査で野党・労働党に大きく引き離されている。現在のところ労働党のキア・スターマー党首は政権を握るだけでなく、議会でも圧倒的過半数の議席を獲得する勢いだ。 答えは簡単、これ以上最良なタイミングは望めそうにもないからだ。スナク氏のやることはことごとく裏目に出ているように見える。年内にスナク氏の支持率がさらに下がるのもあり得ない話ではない。 スナク氏にとって、この数日は比較的いい風が吹いた。景気は回復傾向にあるように見