【カラクリ荘の異人たち 2.お月さんいくつ、十三ななつ】 霜島ケイ/ミギー GA文庫 表紙の花は、作中でも重要な役割を担うことになる彼岸花ですか。この花も、なんか見た目からして不可思議な花ですよね。この世のものから少し外れたもののように見えるのは、そういう逸話を知っているからそう見えるのか。 他人とのコミュニケーションってのは、ほとんどの人間に強いられることながら、決して誰でも簡単に出来ることではありません。 この作品の主人公である太一は、過去に両親に負わされたトラウマもあり、会話する相手の考えていることが理解できず、うまく会話できないという自覚があります。 会話はキャッチボール、という有名な言葉がありますけど、この子の場合は相手の球を上手く受けることも、相手のミットに投げ返すことも上手く出来ない、ということになるんでしょうね。 それはもう、仕方のないことなんだ、と太一は思っていて、半ば他
カラクリ荘の異人たち 2 ~お月さんいくつ、十三ななつ~ (GA文庫) 作者: 霜島ケイ,ミギー出版社/メーカー: SBクリエイティブ発売日: 2008/08/15メディア: 文庫 クリック: 7回この商品を含むブログ (29件) を見る読了。アーノルドッ! 「あの」 太一は突っ伏したままのレンの肩に、手を置いた。 「……ありがとう」 くぐもった声が聞こえた。レンが漏らした言葉に、太一は首を傾げた。 「そばにいてくれて、ありがとう」 十五夜が近い秋の日、またも”裏の” 賽河原町が夕焼けに染まってしまった。原因はもちろん、空栗荘の大家が眠ったまま、夕焼けの夢を見ているせいである。最初はいつものことかと楽観していた住人たちも、丸一日経っても起きる気配が見当たらず――。 おお、面白かった。 なんかちょっと泣いてしまいましたよ。1巻がどんな話だったか、あまり覚えてませんが、外を歩く喪服の列のあたり
狭間の広場 ライトノベル中心の感想ブログ。ネタバレ満載 かつ 時々地雷常に辛口。 苦手な方はお気をつけください。 カラクリ荘の異人たち 2 ~お月さんいくつ、十三ななつ~ (GA文庫 し 3-2)/霜島 ケイ ¥630Amazon.co.jp 【“裏”の賽河原町またも夕焼けに染まる!? 中秋の名月――十五夜の近い賽河原町。 世間では月見団子に薄飾りと、月を愛でる用意も万端な中、太一のクラスメイト采菜が、弟が薄売りに連れ去られたので助けて欲しいと、空栗荘の大家を頼ってやって来た。 しかし、肝心の大家は寝入ったままで起きてこない。 住人達はなんとか大家を起こそうと、あれこれ手を尽くすが一向に効果はなく――。 果たして、大家は無事に起きるのか? その原因は? あやかしご近所奇譚・第2弾登場!】 ススキウリ(始まりから100ページと少し)は 和泉采菜さんも登場。 正直、初っ端の登場がかーなーりキツ
「カラクリ荘の異人たち2 〜お月さんいくつ、十三ななつ〜」霜島ケイ(GA文庫) 十五夜が近いある日、またも?裏の?賽河原町が夕焼けに染まってしまった。原因はもちろん、空栗荘の大家が眠ったまま起きてこないせいである。いささか迷惑な事象ではあるが、しばらく経てば終わることと住人達はみな楽観していた。しかし、丸一日以上経っても起きてはこなかったのだ。さすがに問題有りと、大家を起こすためあれこれ一計を案じる住人達だったが、彼はなぜか、いっこうに目覚める気配がない。そんな騒ぎの中、太一のクラスメイト采菜が「弟が薄売りに連れ去られた」と、なぜか大家を頼って空栗荘にやってきたのだが――。 賽河原町奇談第二弾登場!! 心に傷を持ち感情の一部が欠けてしまっている少年太一と、空栗荘の住人が織り成すハートフルストーリー。約1年ぶりの待ちに待った2巻。 おお、太一が前向きだ。 基本受動態なのは変わらないけど、頼ま
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