フィクションでこんな悲しいことばかり起こしちゃダメなの。すべてのフィクションはエンターテイメントでなければならないんだから! 人を憂鬱にばかりして、そんな話に何の意味があるっていうの? 私立御伽坂学園で起きる奇妙な事件。『彼ら』と呼ばれる謎の存在が引き起こす事件を追いかける『当局』所属の足利アキラは見事にそんな事件に巻き込まれていく。幼なじみで学園の十哲に数えられる山崎章夫は、アキラと共に事件に関わり、そして決まってその最後に命を落とす。『彼ら』の陰謀通りに次々と起こる事件、同じ末路を迎える章夫の運命、アキラはその結末を変えるために『彼ら』へ挑んでいく。 『~・ビター・マイ・スウィート』シリーズとは随分と雰囲気変えてきましたね。トンデモな学園のトンデモな学生たちが、トンデモな事件に巻き込まれていくお話。 物語を引っ張る主人公・アキラが、そんな奇人変人たちとともに、『彼ら』と呼ばれる存在が起
Title : 原点回帰ウォーカーズ Author : 森田季節 / Illust : 深崎暮人 ISBN:9784840126342 / MF文庫J 『プリンセス・ビター・マイ・スウィート』の作者の人の新作。 舞台はとある高校。どこかしら秀でた人間ばかりの学校で、十哲やら三奇人と呼ばれる特に凄い学生もチラホラ。主人公はその高校に通う女子高生で、『彼ら』と名乗る組織が巻き起こすおかしな事件の解決に奔走するのだが...と言うお話。 とにかく変なお話でした。このあらすじで説明になっていない気がするぐらい。誤解を招くような表現だけど、夢オチが連発するような展開とでも言えば良いのでしょうか。それぞれの事件は現実世界で起こっている事ではなく、これはフィクションだ!! と言い切ればフィクションの世界から現実世界に戻る、と言う設定です。 何度も違うフィクションに巻き込まれ、その度に同級生の十哲が死ぬ。し
変人ばかりが在籍する学校を舞台に殺人事件を解決してはタイムループ、また解決してはタイムループ、という話。なんともテンポが早い。というか早すぎる。タイムループというと普通は「同じ出来事を繰り返すうちにその内容が少しずつ変わっていく」とかそういう感じのものだけど、この作品においては出来事の重複がほとんど見られない。毎回の殺人事件で共通しているのは必ず山崎章夫が死ぬという点だけで、それぞれは全く別の話だ。タイムループが「同じ条件下でまったく別の話を読ませるための装置」としてしか機能してない。よって次々に起こる事件を次々に解決していくような爆速ミステリになっているわけだ。というかミステリでもないが。 へるふぁいあちゃんに癒されまくったり、田島先生の眼鏡が輝いていたりするけれども、個人的お気に入りはなんといっても主人公のアキラだ。可愛くていじられキャラでナチュラルなツンデレっ娘。山崎くんと幸せになっ
「しんどい時期なんだ。ほら『彼ら』が何かやらかすって噂でしょ」 「あんな・の迷信・だって・思うけ・どな~」 花笛ちゃんは三拍子を刻みながら話す。 「だって誰も『彼ら』を見た人はいないんでしょ?学校の七不思議みたいなもの。心配しすぎだよ、アーちゃん」 おかしな人が集う私立御伽坂学園の中でも、学園公認のスター選手である「十哲」と呼ばれる十人は、特に奇人である。学園内の警察とも言うべき「当局」の一員であるアキラは、今日も今日とて「十哲」が引き起こす or 巻き込まれる奇妙な事件に立ち向かうが……というお話。 学園の生徒が失踪する事件、館ものの殺人事件、繰り返される一日で必ず死んでしまうヒーローを救う事件などなど……ってこう書くとそれほど変にも思えないけど、実際にはなんだこれ?と言いたくなるような奇妙な事件ばかり。最初はあまりにアレで読むのが辛かったんだけど、読み進めるとだんだん面白くなるの
狭間の広場 ライトノベル中心の感想ブログ。ネタバレ満載 かつ 時々地雷常に辛口。 苦手な方はお気をつけください。 原点回帰ウォーカーズ (MF文庫J)/森田 季節 ¥609Amazon.co.jp 【おかしな人間ばかりが通う私立脚伽坂学園には、当然のようにおかしな事件ばかりが起こる。 そんな学園の平和を守るため、日々戦い続ける男・それが山崎章夫だ。 ある時は失踪した天才音楽家の行方を追い、ある時は密室殺人の謎に挑み、またある時は突然美女と化した同級生の秘密に迫り、そしてことごとく“命を落とす”。 そう、これらはすべて『彼ら』の陰謀なのだ! 章夫の幼なじみであるアキラは、なんとか章夫の“結末”を変えるべく、学園の三奇人と共に『彼ら』に立ち向かうのだが―。 ツッコんだら負けの、“運命ねじ曲げ系”奇天烈学園ファンタジー。 】 色んなものを嗤ってる気がする。 ■ 感想とか色々~ フルネームが出てき
原点回帰ウォーカーズ (MF文庫J) 森田 季節 メディアファクトリー あらすじ おかしな人間ばかりが通う私立脚伽坂学園には、当然のようにおかしな事件ばかりが起こる。そんな学園の平和を守るため、日々戦い続ける男・それが山崎章夫だ。ある時は失踪した天才音楽家の行方を追い、ある時は密室殺人の謎に挑み、またある時は突然美女と化した同級生の秘密に迫り、そしてことごとく“命を落とす”。そう、これらはすべて『彼ら』の陰謀なのだ!章夫の幼なじみであるアキラは、なんとか章夫の“結末”を変えるべく、学園の三奇人と共に『彼ら』に立ち向かうのだが―。ツッコんだら負けの、“運命ねじ曲げ系”奇天烈学園ファンタジー。 これフク、じつかけ! これは演技(フィクション)です。実在の人物・団体とは一切関係ありません。 ラスト一回、あなたを全力で監視します! 奇妙奇天烈、自由奔放。これはまた変なお話だよなぁ。絶妙に落とし
変な登場人物がいっぱい出てくる変な小説! ……なんだけど、不思議と爽やかで読後感が良いお話でした。面白いなあ。 主役っぽい男の子、山崎章夫が登場する(ちなみに小説はヒロイン・アキラの一人称視点)んだけど、この少年の特殊能力が凄い。伊達眼鏡をかけると、微妙なヒーローに変身するのだ。なんと背が五センチのび、ニキビが消え、紙がサラサラになり、かけっこが陸上部員の次に早くなり、水泳は水泳部員の次に達者になり、模試を受ければどこの大学に対してもB判定を取れるという、「一番にはなれない」ヒーロー、その名も山崎毅(誤解なきよう。山崎章夫が変身したヒーローの名前が、山崎毅というのだ)。もうこの設定聞くだけでアホっぽいじゃないですか。 そんな馬鹿みたいな軽いノリなのに、いきなり山崎くん死亡。ええーっ? そこからが本番で、変な話に巻き込まれる(というかこの時点ですでに巻き込まれている)んだけど、どういう事件に
「原点回帰ウォーカーズ」森田季節(MF文庫J) おかしな人間ばかりが通う私立御伽坂学園には、当然のようにおかしな事件ばかりが起こる。そんな学園の平和を守るため、日々戦い続ける男・それが山崎章夫だ。ある時は失踪した天才音楽家の行方を追い、ある時は密室殺人の謎に挑み、またある時は突然美女と化した同級生の秘密に迫り、そしてことごとく“命を落とす”。そう、これらはすべて『彼ら』の陰謀なのだ! 章夫の幼なじみであるアキラは、なんとか章夫の“結末”を変えるべく、学園の三奇人と共に『彼ら』に立ち向かうのだが――。ツッコんだら負けの、<運命ねじ曲げ系>奇天烈学園ファンタジー!! 帯に「ツッコまずにいられるか!?」とあるけど、どこがツッコミどころ? 確かに“奇天烈”ではある。でも現実世界の常識を対象にして変なだけなので、そういう世界観なんだと認識してしまえば、特にツッコむところは見当たらない。 内容的には一
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