片田舎のローカル線・志ノ崎電鉄を深夜に走るという噂の幽霊列車。その存在を確かめるべく、幼なじみの少女・綾芽に引っ張られて深夜の無人駅にやってきた匠海は、そこで本当の幽霊列車に遭遇してしまう。普通なら生きている人間には見えないはずの幽霊列車とその乗客たち。匠海はそこでドジな車掌・紗月と出会い、彼女の手伝いをすることになる。彼岸と此岸を結ぶという幽霊列車、その手伝いの報酬として匠海が望んだことは……。 噂の真相を確かめるべく訪れた深夜の無人駅で、本当にこの世の者ならざる幽霊たちが、彼岸と此岸を行き来するために乗り込む幽霊列車を見つけ、そして、それを運行する少女と出会い、変わっていく物語。 主人公・匠海が抱える過去の心残りは、本来なら決して精算することなどできないことだったはずなのに、幽霊列車の車掌・紗月との出会いを契機に、それが叶えられるかもしれないとしたら……。 叶うことのない望みを抱えてい