生まれたときに割り当てられた性別とは、異なる性自認を生きる「トランスジェンダー」。その人権を傷つけるような言説がSNSを中心に起きています。たとえば秋田県内では、一部の議員がトランスジェンダー女性への偏見につながるような発信をSNSなどで繰り返しています。 トランスジェンダーは性的マイノリティの中でも少数です。人口の0.4~0.7%というデータもあります。そして特に、古くからの価値観が根強い地方では偏見や心ない言葉を受けやすく、孤立しがちな現実があります。そこに追い打ちをかけるように、議員がスマホの指先ひとつで当事者を傷つける発信をしています。一方、当事者の状況を知り、人権を回復しようと行動する議員たちもいます。 1月27日、秋田市で「トランスジェンダーのリアルから安心・安全なコミュニティを考えるフォーラム」が開かれました。なぜマイノリティの困難は見えにくく、差別に遭いやすいのか。よりよい