今年9月24日、「日本のトップ大学における性的偏りは全く心配することではない(Sex imbalance at Japan’s top university is nothing to worry about)」と題するオピニオン記事を日経アジアが掲載した。著者のスティーブン・ギブンズさんはニューヨーク州の弁護士で、京都大学留学後ハーバード・ロースクールを修了したという経歴の持ち主だ。 ギブンズ氏は、東大の女子生徒が2割を超えないのは構造的差別などがあるわけではなく、女性の自発的な選択の結果で、それを是正しようとするのは有害なものだと主張。その記事に対し、東大公共政策大学院に通う中山桃子さんら有志の学生グループが反論記事を作成し、署名活動も行なった。署名はジェンダー論を専門とする瀬地山角教授(東大大学院総合文化研究科)ら東大教員を含め約400人の賛同を得て同じく日経アジアに掲載された。今回