「給特法、および、それにまつわる中教審審議に対する私見(中原淳)」を公開させていただきます。 給特法、および、それにまつわる中教審審議に対する私見(中原淳) 結論から申しますと、 端的に申し上げるのであれば、わたしには「現在行われている中教審の教員の働き方に関する議論の内容」は、まったく理解できません。それぞれの委員のご尽力には敬意を表します。しかし、その内容には、一部をのぞいて、ほとんど首肯できません。 中教審の審議は「教職調整額を 4%から10%以上にあげる」という「出来レース=落とし所」に向かって、「そもそもの目的」を見失って、疾走しているかのように見えます。 もともと、今回の中教審の目的は、「⻑時間労働を含めた教員の働き方を見直すこと」と「労働環境の改善を通して人手不足の解消」にあったと認識しています。現在の中教審の議論を通して、その「目的」は達成されるようにはわたしには思えません