文部科学省の私立大学支援事業をめぐって、東京医科大に便宜をはかる見返りに、自分の子どもを不正合格させたとして、文部科学省の前局長が7月下旬、受託収賄の疑いで、東京地検特捜部に起訴された。贈賄の疑いで、東京医大の前理事長と前学長が在宅のまま起訴された。 報道によると、前局長は2017年5月、東京医大の理事長(当時)から、私大支援事業の対象校に選ばれるよう申請書の書き方を助言してほしいと依頼を受けた。その見返りと知りながら、今年2月、自分の息子が同大を受験した際、点数加算で合格させてもらった疑いが持たれている。前局長は否定しているという。 東京医大では、点数を操作して不正合格させる受験生の氏名を記したリストが作られていた、と報じられている。毎年10〜20人の受験生の得点が加算されていたという。前代未聞の「裏口入学」事件として注目をあつめている。 そもそも、裏口入学はどんな罪に問われるのだろうか