友達の家の犬が身体を抜け出して長い長い旅に出掛けた。ありとあらゆる和犬と洋犬を少し混ぜたような、大型犬と中型犬の狭間のようなサイズ感のナイスドッグだった。 犬を失った日から悲しみに暮れ、寂しさに打ちのめされて生きる私の友達は先日誕生日を迎えた。何か欲しいものはないか、それか私に出来ることはないかと聞いたところ、犬への弔辞がほしいとのことだったので、今こうしてキーボードを叩いている。 正直人間相手の弔辞さえ書いたことがないのに、犬相手となると余計にマナーが分からなくなる案件ではあるけれど、試しに弔辞をGoogleで検索したところ「お別れの手紙」とのことだったのでそういう感じで書いてみようと思う。 友達ん家の犬へあなたがこの世をチャカチャカと立ち去ってから、早いものでもう1ヶ月程が経過しました。その後いかがお過ごしでしょうか。そちらはいつもほかほかとしていて暖かいのでしょうか。毛で覆われている