2012年09月13日09:46 カテゴリ本、研究 ローザンベール氏の講演会 ピエール・ローザンベール氏(1936- :アカデミー・フランセーズ会員、ルーヴル美術館名誉館長・総裁)による日仏美術学会の講演会が日仏会館で行われました。氏は三菱一号館美術館で開催されているシャルダン展の監修者として来日中で、演題は「十七世紀の巨匠ニコラ・プッサン:研究の現状」でした。 ご自身の学芸員、研究者としての経歴の中でのプッサン展(1961、1977、1994、2008)との関わりをたどりながら、プッサンの研究のさまざまな分野における現状を振り返るというもので、大変密度の濃いものでした。1960年代以降のプッサン研究の大御所たちとの関わりやコレクション形成上の醜聞めいた裏話などの貴重なエピソードも紹介されました。現在は1966年のブラントによる絵画総目録を一新する絵画総目録の完成に邁進中とのことで、数年