国家の行方を左右する重要法案なのに… 2024年5月10日、「重要経済安保情報保護・活用法」が参院本会議で可決成立した。日本の国家のあり方の行方を左右する重要法案だが、法律の名称を含めて知らない人も多いかもしれない。そもそもマスコミ報道でもこの法案の呼称がいろいろ錯綜し、わかりにくかった。しんぶん赤旗は「戦争する国づくりを進める法案」と呼んでいたが、ある意味でこれが一番わかりやすいかもしれない。 国会においても立憲民主党が賛成に回ったゆえに争点がわかりにくかったし、新聞の論調も二分された。 11日の朝刊はさすがに在京各紙が1面で報道したが、国会上程の際にはトップで報じた朝日新聞は、今回は1面だが左上の2番手のニュース扱いだ。一面トップで大きく報じたのは東京新聞で、この問題についての同紙の報道は、報道姿勢も一貫していたし、改めて存在意義を示したといえよう。 5月11日付新聞各紙(筆者撮影)